箱根・小涌谷にある岡田美術館にて、「昭和の若冲」と称される田中一村(1908-77)の生誕 110 周年を記念して「初公開 田中一村の絵画 ―奄美を愛した孤高の画家―」(会期:4 月 6 日[金]~9 月 24 日[月・祝])が開催されます。
50 歳で奄美大島へ移住し、生涯最後を飾る絵を描くことに心血を注いだ一村は、かつての日本画の題材にはなかった亜熱帯の自然を描き出し、新たな日本画の世界を切り拓きました。
その挑戦的な生き方や生命力あふれる作風は、いまを生きる私たちを魅了してやみません。
一村の奄美時代の稀少な作品とともに、伊藤若冲や同時代の画家・東山魁夷の絵画を展示する本展の開幕にあたり、担当学芸員の小林優子さんが奄美訪問の成果を交えつつ、一村の作品の魅力と画業のありかた、人ととなりについて、さまざまな角度から紐解きます。
【プロフィール】
小林優子
岡田美術館主任学芸員。東北大学文学部史学科(東洋日本美術史専攻)卒業、学習院大学博士前期課程修了、静嘉堂文庫美術館学芸員を経て現職に至る。専攻は文人画を中心とした日本近世絵画史。担当した主な展覧会図録に『日本の文人画Ⅰ・Ⅱ』『明清書画清賞』『筆墨の美 水墨画』(以上、静嘉堂文庫美術館)、『琳派の精華』『若冲と蕪村』(以上、岡田美術館)。
日程 / 2018年4月21日 (土)
時間 / 14:00~15:30 開場 13:30~
料金 / 1,350円(税込)
定員 / 50名様
会場 / 本店内 小教室
お問合せ先 / 青山ブックセンター 本店
電話 / 03-5485-5511
受付時間 / 10:00~22:00