柚木麻子さんの書下ろし最新作『デートクレンジング』が発売されました。刊行を記念して著者の柚木麻子さんのトークイベントを開催いたします。
本作はアイドルを愛する女たちの友情、そして生き方を描いた長編小説。就活、婚活、妊活、保活――常に活動することを求められる現代女性の焦り、立場が変わるごとに女性を分断しようとする社会の圧を、アイドルに絡めて切なくリアルに描き出します。
「私にはもう時間がないの」
――アイドルのマネージャーとしてのキャリアに躓いたことをきっかけに、何かに追い立てられるように“婚活”を始めた35歳の実花。好きなことに邁進していたはずの親友の実花が初めて見せる弱さを前に、戸惑いを隠せない“妊活中”の佐知子。いつの間にか実花の焦りは佐知子にも伝染し、二人の関係は形を変えていってしまうのでした。
心のマイアイドル、移り変わる女の友情、そして好きなものを追いかけて自分らしく生きるためのヒントを柚木麻子さんに語っていただきます。
柚木麻子 ゆずき・あさこ
作家
1981年、東京都生まれ。2008年「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞、10年に同作を含む『終点のあの子』でデビュー。15年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞受賞。他の著作に『早稲女、女、男』『嘆きの美女』『ランチのアッコちゃん』『伊藤くん A to E』『その手をにぎりたい』『本屋さんのダイアナ』『奥様はクレイジーフルーツ』『BUTTER』『さらさら流る』『名作なんか、こわくない』などがある。
日程:2018年5月25日 (金)
時間:19:00~20:30 開場 18:30~
料金:1,350円(税込)
定員:50名様
会場:本店内 小教室
お問合せ先
青山ブックセンター 本店
電話 03-5485-5511
受付時間 10:00~22:00
書籍情報
『デートクレンジング』
1400円+税
喫茶店で働く佐知子には、アイドルグループ「デートクレンジング」のマネージャーをする実花という親友がいる。
実花は自身もかつてアイドルを目指していた根っからのアイドルオタク。
何度も二人でライブを観に行ったけれど、佐知子は隣で踊る実花よりも眩しく輝く女の子を見つけることは出来なかった。
ある事件がきっかけで十年間、人生を捧げてきたグループが解散に追い込まれ、実花は突然何かに追い立てられるように“婚活”を始める。
初めて親友が曝け出した脆さを前に、佐知子は大切なことを告げられずにいて……。
自分らしく生きたいと願うあなたに最高のエールを贈る書下ろし長編小説。