現在のAIブームは、1950~60年代の第一次ブーム、1980年代の第二次ブームに続く、三度目となるものです。名だたる企業が競うようにしてAIを活用した商品を発売し、これを導入すると、どれほど生活が便利になるかを喧伝しています。
この現状を前にして、半世紀近くにわたってAIの栄枯盛衰を間近で見てきた第一人者が大切な問いを投げかけるべく書き上げたのが、このたびの新著『AI原論』です。
本書は、AIの歴史を振り返り、それぞれの時期に何が可能になったのか、何が不可能であることが分かったのか、そしてそれは今日に至って解決されたのかを分かりやすく整理した上で、今世界中で注目されるフランスの哲学者カンタン・メイヤスーの議論を手がかりにして、AIが目指しているのはどんな世界なのかを探っていきます。
画期をなす新著の刊行を記念して、メイヤスーを中心とする新しい実在論を日本に導入した立役者である千葉雅也さんを迎え、徹底討論します。
初顔合わせとなる二人のトークに、どうぞご期待ください!
西垣通(にしがき とおる)
1948年生まれ。東京大学工学部計数工学科卒業。日立製作所、スタンフォード大学でコンピューター・システムの研究開発に携わったのち、明治大学教授、東京大学教授を歴任。現在、東京経済大学コミュニケーション学部教授。東京大学名誉教授。工学博士。専門は、情報学・メディア論。
著書に、『AI』(講談社現代新書)、『デジタル・ナルシス』(岩波現代文庫、サントリー学芸賞)、『ペシミスティック・サイボーグ』(青土社)、『マルチメディア』(岩波新書)、『基礎情報学』(NTT出版)、『集合知とは何か』(中公新書)、『ネット社会の「正義」とは何か』(角川選書)、『ビッグデータと人工知能』(中公新書)ほか多数。
千葉雅也(ちば まさや)
1978年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。現在、立命館大学准教授。学術博士。専門は、哲学・表象文化論。
著書に、『動きすぎてはいけない』(河出文庫)、『別のしかたで』(河出書房新社)、『勉強の哲学』(文藝春秋)ほか。
訳書に、フェリックス・ガタリ『アンチ・オイディプス草稿』(共訳、みすず書房)、カンタン・メイヤスー『有限性の後で』(共訳、人文書院)ほか。
日程 / 2018年5月10日 (木)
時間 / 19:00~20:30 開場 18:30~
料金 / 1,620円(税込)
定員 / 110名様
会場 / 本店 大教室
お問合せ先 / 青山ブックセンター 本店
電話 / 03-5485-5511
受付時間 / 10:00~22:00
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