特定の知的活動のみならず人間の総体的知性と同等の働きをする汎用AI。その実現は遠い未来のこととされていましたが、いまや人間社会を考えるうえで欠かせない重要なテーマとなっています。
本書の解説執筆者であり、『人工知能と経済の未来』でポストAI時代の社会構想を鮮やかに打ち出した井上智洋氏と、デジタルゲームと人工知能技術の研究・発展に従事しつつ、哲学を援用してAIを根底から探究する三宅陽一郎氏。AI論の中でも究極の未来予測の書『全脳エミュレーションの時代』をきっかけに、2人は汎用AI実現に向かう世界をどのように語りあうのでしょうか?
人工知能について様々な言説・推測がとびかう昨今、注目の論者による最先端のヴィジョンに触れることができる待望の対談です。
【プロフィール】
井上智洋(いのうえ・ともひろ)
慶應義塾大学環境情報学部卒業。早稲田大学大学院経済学研究科で博士号取得。早稲田大学政治経済学部助教、駒澤大学経済学部講師を経て、2017年より駒澤大学経済学部准教授。専門はマクロ経済学。最近は人工知能が経済に与える影響について論じることが多い。日経ビジネス「次代を創る100人」に選ばれる。著書に『人工知能は資本主義を終焉させるか 経済的特異点と社会的特異点』 (PHP新書) 、『人工超知能』(秀和システム)、『人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊』(文春新書)、『ヘリコプターマネー』(日本経済新聞出版社)、『新しいJavaの教科書』(ソフトバンククリエイティブ)など。
三宅陽一郎(みやけ・よういちろう)
ゲームAI開発者。京都大学で数学を専攻、大阪大学大学院物理学修士課程、東京大学大学院工学系研究科博士課程を経て、人工知能研究の道へ。デジタルゲームにおける人工知能技術の研究・発展に従事。著書に『人工知能のための哲学塾』『人工知能のための哲学塾 東洋哲学篇』(ともにBNN新社)『人工知能の作り方』(技術評論社)『なぜ人工知能は人と会話ができるのか』(マイナビ出版)共著に『高校生のための ゲームで考える人工知能』(ちくまプリマー新書)『絵でわかる人工知能』(SBクリエイティブ)他。
日程 / 2018年5月21日 (月)
時間 / 19:00~20:30 開場 18:30~
料金 / 1,350円(税込)
定員 / 50名様
会場 / 本店内 小教室
お問合せ先 / 青山ブックセンター 本店
電話 / 03-5485-5511
受付時間 / 10:00~22:00