昨年刊行し話題となっている『折口信夫』著・安藤礼二(講談社)をめぐって著者の安藤礼二さんと作家の保坂和志さんが折口の人生と宗教観について語り合います。
折口信夫を長年にわたって研究してきた著者・安藤礼二の集大成。
これを読めば折口信夫の全貌がわかる記念碑的大著。
日本の知の結晶ともいうべき折口信夫。
文学、民俗学のみならず、その広大なる表現領域は他の者を圧巻し、全貌を掴むことが不可能とされてきた。
そこに、切り込んだ安藤礼二の『折口信夫』。
この本を読めば折口の全体像がわかり、この本を読まずして折口を語るなかれと、後世の評価を受けることは確実である。
起源・言語・古代・祝祭・乞食・天皇・神・宇宙と題された章の数々──これを追うだけで心が打ち震えるではないか。
さらには、折口とアイヌや台湾を論じた列島論、西脇順三郎、井筒俊彦、平田篤胤と折口を研究した詩語論をも付記した世界に冠たる大著である。
折口信夫
安藤礼二
講談社 (2014/11 出版)
ISBN:9784062192040
価格:
¥3,996
(本体¥3,700)
日程●2015年3月5日(木) 19:00~20:30 (開場18:30)
会場●紀伊國屋書店新宿本店8階イベントスペース
参加費●500円(当日会場にてお支払いください)
定員●40人(先着順、満了次第締切となります)
お申込み●2月16日(月)10:00より
紀伊國屋書店新宿本店3階レジカウンター
TEL:03-3354-5703(3階直通電話番号 10:00~21:00)
安藤礼二さんプロフィール
1967年、東京都生まれ。文芸評論家、多摩美術大学美術学部准教授。早稲田大学第一文学部卒業。大学時代は考古学を専攻する。出版社の編集者を経て、2002年「神々の闘争―折口信夫論」で群像新人文学賞評論部門優秀作を受賞、批評家としての活動をはじめる。2006年、折口の全体像と近代日本思想史を問い直した『神々の闘争折口信夫論』(講談社)で芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。2009年には『光の曼陀羅 日本文学論』(同)で大江健三郎賞と伊藤整文学賞も受賞。
保坂和志さんプロフィール
1956年、山梨県生まれ。鎌倉で育つ。早稲田大学政経学部卒業。90年、『プレーンソング』でデビュー。93年、『草の上の朝食』で野間文芸新人賞、95年、『この人の閾』で芥川賞、97年、『季節の記憶』で平林たい子文学賞、谷崎潤一郎賞を受賞。