ボルネオの森に暮らす狩猟民「プナン」のもとで10年以上にわたってフィールドワークし、我々の常識を軽くぶっとばすその驚異の世界観を描き出した人類学エッセイ『ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えた16のこと』(亜紀書房)を5月に刊行する人類学者・奥野克巳さんが、異能の芥川賞作家・吉村萬壱さんをお迎えしてトークします。
「ありがとう」という言葉が存在しない世界で考えたことを例に出しつつ、「人間」の未知なる可能性、我々が見失いがちな「生きることの意味」を語ります。ボルネオの美しい風景や狩猟民の暮らしぶりを写した写真も多数上映。
終了後はお二人のサイン会も行います。奮ってご参加ください。
【プロフィール】
奥野克巳(おくの・かつみ)
1962年生まれ。立教大学異文化コミュニケーション学部教授。
一橋大学社会学研究科博士後期課程修了、桜美林大学教授を経て、2015年より現職。
『「精霊の仕業」と「人の仕業」:ボルネオ島カリスにおける災い解釈と対処法』(春風社、2004年)、『人と動物、駆け引きの民族誌』(編著、はる書房、2011年)、『改定新版 文化人類学』(内堀基光との共編著、放送大学教育振興会、2014年)、『Lexicon 現代人類学』(石倉敏明との共編著、以文社、2018年)など。訳書にエドゥアルド・コーン『森は考える』(共監訳、亜紀書房、2016年)、『ソウル・ハンターズ』(共訳、亜紀書房、2018年)など。
吉村萬壱(よしむら・まんいち)
1961年、愛媛県松山市生まれ、大阪で育つ。 京都教育大学卒業後、東京、大阪の高校、支援学校教諭を務める。1997年「国営巨大浴場の午後」で第1回京都大学新聞社新人文学賞受賞。2001年「クチュクチュバーン」で第92回文學界新人賞を受賞しデビュー。2003年「ハリガネムシ」で第129回芥川賞受賞。近著に、『ボラード病』(文藝春秋 、2014年)、『虚ろまんてぃっく』(文藝春秋、2015年)、『生きていくうえで、かけがえのないこと』(亜紀書房、2016年)、『うつぼのひとりごと』(亜紀書房、2017年)、『回遊人』(徳間書店、2017年)など。
日程 / 2018年6月7日 (木)
時間 / 19:00~20:30 開場 18:30~
料金 / 1,080円(税込)
定員 / 50名様
会場 / 本店内 小教室
お問合せ先 / 青山ブックセンター 本店
電話 / 03-5485-5511
受付時間 / 10:00~22:00
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