映像人類学者・川瀬慈さんの新刊『ストリートの精霊たち』が4月下旬に世界思想社から刊行されました。
舞台はアフリカ、エチオピア北部の都市ゴンダールのストリート。そこは、楽師や吟遊詩人、物乞い、街のゴロツキに物売り、胡散臭いガイドたちが息づく奥深い空間でした。この本は、著者と彼ら“ストリートの精霊たち”との濃密な交流を、短編小説であったり、随筆であったり、複数の人物による対話など、さまざまな語り口で描きます。
今回、本書の刊行を記念するトークショーを開催します。出演は著者の川瀬慈さんと、ラッパーの環ROYさん。ストリートに息づく人々の声、音やイメージの世界について、自由にふくらむ即興トークを展開。世界が重層的にひろがる快感を、みなで味わいましょう。
【プロフィール】
川瀬 慈(かわせ いつし)
1977年、岐阜県生まれ。
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。
国立民族学博物館/総合研究大学院大学准教授。専門は映像人類学、民族誌映画。
人類学、シネマ、現代アートの実践の交差点から、イメージや音を用いた話法を探究する。
代表的な映像作品に『ラリベロッチ――終わりなき祝福を生きる』、『僕らの時代は』、『精霊の馬』、『Room 11, EthiopiaHotel』(イタリア・サルデーニャ国際民族誌映画祭にて「最も革新的な映画賞」受賞)。共編著に『アフリカン・ポップス!――文化人類学からみる魅惑の音楽世界』(明石書店、2015年)、『フィールド映像術』(古今書院、2015年)等がある。
オフィシャルサイト
環ROY(たまき ろい)
1981年、宮城県生まれ。
主にラップを用いた音楽作品の制作を行う。
2006年以降、最新作『なぎ』(2016)を含む5枚のCDアルバムを発表し、国内外の様々な音楽祭に出演。MV「ワンダフル」にて、第17回文化庁メディア芸術祭・入賞(2013)。近年は、パフォーマンス作品:「オリガミ」(富山県美術館、2017)、「ありか」(神奈川芸術劇場ほか、2016〜)、「いくつもの一緒」(金沢21世紀美術館、2014)、インスタレーション作品:「Types」(寺田倉庫T-Art Gallery、2015)、インストラクション:「ラッパーのための三つのプラクティス」(2016、愛知県芸術劇場)、映画『アズミ・ハルコは行方不明』劇伴音楽(2016)、NHK教育「デザインあ」コーナー音楽(2016)など、さまざまな形式での作品を発表。広告音楽・映像の制作、出演多数。
オフィシャルサイト
時間 _ 19:30~21:00 (19:00開場)
場所 _ 本屋B&B 東京都世田谷区北沢2-5-2 ビッグベンB1F
▼入場料 ※5月よりドリンク代のみ当日払いとなりました
■前売1,500yen +(1 drink order 当日現金払い)
■当日店頭2,000yen + 1 drink order