日にち:平成30年6月28日(木)
時間:18:30~
会場:三省堂書店 神保町本店8階特設会場
下記いずれかの方に参加整理券を差し上げます。
A)対象書籍を当店でお買い上げの方。
B)当日、会場にて参加料500円(税込)をお支払いの方。
ポストコロニアリズムの問いは終わっていない。日本社会は、「反日」や「ヘイト」の渦中で東アジアから目をそらし、東日本大震災で内向きになり閉鎖的となっていった。結果、〈世界〉から取り残されつつあり、朝鮮半島や中東の動きに対応できず取り残されている。いまだ植民地主義的思考の虜のままだ。ハミッド・ダバシ『ポスト・オリエンタリズム』は、同じく亡命知識人としてサイードの成果を最大限に引き出しつつ、中東・アジア・欧米の結節点で、支配的地政学に批判を加えるとともに、新たな越境と対話の思想を提起する。日本で受け止め発展させるべき課題はあまりに多い。
鵜飼哲
フランス現代思想・文学、一橋大学教員。
主著『ジャッキー・デリダの墓』(みすず書房)、『主権のかなたで』(岩波書店)
本橋哲也
英文学、カルチュラル・スタディーズ、東京経済大学教員。
主著『思想としてのシェイクスピア』(河出書房新社)、『ポストコロニアリズム』(岩波新書)
早尾貴紀
社会思想史、パレスチナ/イスラエル研究、東京経済大学教員。
主著『ユダヤとイスラエルのあいだ』(青土社)、『国ってなんだろう?』(平凡社)
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