佐藤優さん講演会『井上洋治の「キリストの生命体」をめぐって』
『井上洋治著作選集』(日本キリスト教団出版局・全5巻)の刊行を記念し、佐藤優さんをお招きして講演会『井上洋治の「キリストの生命体」をめぐって』を開催いたします。
井上洋治氏は、フランスで修道生活を送った後、日本へのキリスト教土着化に尽力されたカトリック司祭です。
今回の著作選集は『遺稿集「南無アッバ」の祈り』(第1回配本第5巻)を含む全5巻構成。
遠藤周作氏、安岡章太郎氏、若松英輔氏といった方々に、多大な影響を与えた井上氏の思想に触れる機会となれば幸いです。
「講演内容」
井上洋治神父は、キリスト教が普遍宗教であるという認識を強く持っています。
同時に日本に土着化できないようなキリスト教はほんものではないと考えました。
普遍的なドクトリンをどのようにすれば、個別的な日本文化に土着化させることができるのでしょうか。
井上神父の「キリストの生命体」という考え方に、問題解決のヒントがあります。
プロテスタント、カトリックという教派の枠を超えたキリスト教の本質について検討します。
◆日程◆2015年3月14日(土) 16:00~18:00 (開場15:30)
◆会場◆紀伊國屋書店新宿本店8階イベントスペース
◆参加費◆無料
◆定員◆ 50名(先着順、満了次第締切)
◆お申込み・お問合せ先◆
新宿本店3階売場レジカウンターまたはお電話にて。
TEL:03-3354-5703 (新宿本店3階売場直通10:00~21:00)
◆井上洋治著作選集シリーズ刊行予定◆
第1回配本第5巻(2015年2月20日刊行予定)『遺稿集「南無アッバ」の祈り』(山根道公解説)
第2回配本第4巻(2015年5月刊行予定)『わが師イエスの生涯』(広谷和文解説)
第3回配本第1巻(2015年7月刊行予定)『日本とイエスの顔』(山本芳久解説)
第4回配本第2巻(2015年9月刊行予定)『余白の旅――思索のあと』(小野寺功解説)
第5回配本第3巻(2015年11月刊行予定)『キリストを運んだ男――パウロの生涯』(若松英輔解説)
◆佐藤優さんプロフィール◆
1960年、東京都生まれ。元外交官、文筆家。同志社大学神学研究科修了後、外務省に入省。
著書に『自壊する帝国』(新潮社)、『獄中記』(岩波書店)、『インテリジェンス 武器なき戦争』(幻冬舎)、『国家の崩壊』(にんげん出版)他、雑誌連載、訳書も多数手がける。
「2014年3月8日に逝去したカトリックの神父で傑出した作家の井上洋治先生を私は心の底から尊敬しています。
井上先生は、キリスト教信仰の日本への土着化を真剣に考え、実践しました。キリスト教徒であり、かつ日本人であることの意味を掘り下げて考えたカトリック作家・遠藤周作さんの『沈黙』『侍』などの作品にも井上先生の信仰と思想が反映されています。
この著作選集を一人でも多くの人に読んでもらいたいと思います。」
(推薦者のことばより)
2015年3月14日(土)