書物とは、古来拡張現実(AR)のための道具である。これを適切に読み解いた者は、世界を見る新たな眼を得られるだろう。
とりわけ古典中の古典である『論語』のような書物には、古代の思考と世界観が畳み込まれている(encodeされている)。
ただし、能楽師にして古代文字や古典にも通暁する安田登さんが教えてくれるように、これを十分に読み解く(decodeする)には、文字のヒミツと身体という二つの鍵が必要だ。
安田さんを導き手に、世界を凝縮した文字を世界に投影してみよう。そこにはなにが浮かび上がるだろうか。
『論語』は、私たちのものの見方や感覚をどのように拡張してくれるだろうか。
【プロフィール】
安田登(やすだ・のぼる)
1956年生まれ。下掛宝生流能楽師。能のメソッドを使った作品の創作、演出、出演も行う。また、日本と中国の古典に描かれた〝身体性〟を読み直す試みも長年継続している。著書に『異界を旅する能』『身体感覚で「芭蕉」を読みなおす。』『能―650年続いた仕掛けとは』『変調「日本の古典」講義』(内田樹との共著)他多数。
山本貴光(やまもと・たかみつ)
1971年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業。文筆家、ゲーム作家。東京ネットウエイブ、東京工芸大学非常勤講師。「哲学の劇場」主宰。著書に『文体の科学』『「百学連環」を読む』『文学問題(F+f)』、共著に『脳がわかれば心がわかるか』(吉川浩満と)『高校生のためのゲームで考える人工知能』(三宅陽一郎と)、訳書にサレン、ジマーマン『ルールズ・オブ・プレイ』など。
日程 / 2018年8月5日 (日)
時間 / 14:00~15:30 開場 13:30~
料金 / 1,350円(税込)
定員 / 110名様
会場 / 本店 大教室
お問合せ先 / 青山ブックセンター 本店
電話 / 03-5485-5511
受付時間 / 10:00~22:00