このたびカルピス創業者・三島海雲の評伝を上梓した山川徹さん。
作品執筆のきっかけは、11歳の頃、母親に連れられ劇場に足を運んだ『火垂るの墓』のワンシーンにありました。
「清太さん、せっちゃん、カルピスも冷えてるよ」
カルピスは半世紀前から子供たちが飲んでいたのか。そんな素朴な思いは、いつしか取材意欲をかき立てるテーマとなり、山川さんをカルピスの生まれ故郷・モンゴル高原に足を運ばせます。
そんな山川さんいわく、最も影響を受けた作家というのが星野博美さんです。
『コンニャク屋漂流記』では、祖父が残した屋号である「コンニャク屋」のルーツを追いながら列島中を旅し、『みんな彗星を見ていた 私的キリシタン探訪記』では古楽器リュートとの出会いからスペインに渡ります。
自らの半径2mの取材対象から、時空を超える紀行を紡いだお二人に、テーマとの出会い、そしてそれを巡る取材紀行の裏話をお話してもらいます。
【出演者プロフィール】
山川徹(やまかわ・とおる)
ノンフィクションライター。1977年、山形県生まれ。東北学院大学法学部法律学科卒業後、國學院大学二部文学部史学科に編入。大学在学中からフリーライターとして活動。著書に、『捕るか護るか? クジラの問題』『東北魂 ぼくの震災救援取材日記』『それでも彼女は生きていく3・11をきっかけにAV女優となった7人の女の子』など。
Twitter:@toru52521
星野博美(ほしのひろみ)
ノンフィクション作家。1966年、東京生まれ。著書に『謝々! チャイニーズ』『転がる香港に苔は生えない』(大宅壮一ノンフィクション賞)、『のりたまと煙突』(以上、文春文庫)、『迷子の自由』(朝日新聞出版)、『愚か者、中国をゆく』(光文社新書)、『コンニャク屋漂流記』(文春文庫。読売文学賞、いける本大賞)、『島へ免許を取りに行く』(集英社文庫)、『戸越銀座でつかまえて』(朝日文庫)、『みんな彗星を見ていた──私的キリシタン探訪記』(文藝春秋)ほか。
Twitter:@h2ropon
時間 _ 15:00~17:00 (14:30開場)
場所 _ 本屋B&B 東京都世田谷区北沢2-5-2 ビッグベンB1F
▼入場料
■前売1,500yen + 1 drink
■当日店頭2,000yen + 1 drink