2018年9月15日(土)

未来へ伝える戦争の記憶 『戦慄の記録 インパール』書籍刊行&DVD発売記念 新山賢治 × 吉田裕トークイベント

凄惨な戦場の体験は、私たちに何を伝えるのか
『戦慄の記録 インパール』書籍刊行&DVD発売記念トークイベント

太平洋戦争時、インドのイギリス軍の拠点インパール攻略を目指した日本軍。
3万人もの死者を出したインパール作戦は、どのように立案・遂行されたのか。
牟田口司令官の肉声テープ、司令部の状況を詳細に記録した少尉の日誌、生き延びた兵士たちの証言などを通じて、太平洋戦争史上最も無謀と言われた作戦の全貌に迫る―—。

2017年夏に放送されて大きな反響を呼び、文化庁芸術祭賞テレビドキュメンタリー部門優秀賞を受賞したNHKスペシャル「戦慄の記録 インパール」。

番組をもとに取材班が書き下ろした書籍と、完全版DVDが、7/27に発売されました。

これを記念して、番組を企画・制作されたプロデューサー・新山賢治さん、そして兵士の視点を通して戦争の意味を問い続けてきた一橋大学教授の吉田裕さんに、インパール作戦とは何だったのか、今を生きる私たちはなにを読み取るのか、番組を通してどのように戦争の記憶を未来へ伝えうるのかについて、存分に語っていただきます。

新山賢治(しんやま・けんじ)
1953年生まれ 一橋大学商学部卒業。
77年NHK入局。ニュース企画、報道番組、科学番組を制作、退局した現在はフリーランスで番組プロデューサーを務めている。
主な制作番組(NHK特集、NHKスペシャル)に「太平洋戦争はどう教えられているか~アジアの教科書から~」(1983年)「驚異の小宇宙 人体」(1989年 科学技術映像祭最優秀賞)、「追及 企業社会 ゆがんだ業績第一主義」(1991年)「 生命・40億年はるかな旅」(1994年)「原爆投下・10秒の衝撃」(1998年 芸術祭大賞)、「被曝治療83日間の記録 ~東海村臨界事故~」(2001年 モンテカルロ映像祭最優秀賞)、「 ある文民警察官の死~カンボジアPKO 23年目の告白~」(2016年)など。
伯父がインパールで戦死したことから長年インパールについて調査を進め、「インパール 戦慄の記録」を企画。

吉田裕(よしだ・ゆたか)
一橋大学大学院社会学研究科教授。
近代日本における政―軍関係の研究(特に軍部の研究)、南京事件に代表される戦争犯罪の研究、天皇制及び昭和天皇の戦争責任問題、戦争史・軍隊史研究、東京裁判研究、日本の戦後処理問題、日本人の戦争観と歴史認識の問題。
『日本軍兵士――アジア・太平洋戦争の現実』(中公新書、2017年)、『兵士たちの戦後史』(岩波書店、2011年)等。

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