2018年10月14日(日)

トモ・コスガ × 河内タカ トークイベント「自分とは何者か」を追求し続けた写真家、深瀬昌久。 なぜ今、国内外で話題になっている理由とは。 『MASAHISA FUKASE』(赤々舎 )刊行記念

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「いつも愛する者を、写真を写すという名目で巻き添えにし、自分も含めて誰も幸せにできなかった。写真を撮るのは楽しいか?」―深瀬昌久

1992年に行きつけのバーの階段から転落し脳挫傷を負い、亡くなるまでの20年間を写真活動を一切行うことなく2012年に亡くなった深瀬昌久。
深瀬は自分の家族や妻、カラスや猫、そして彼自身を主な被写体にすることで、40年間に及ぶキャリアにおいて、 「自分とはいったい何者か?」を一貫して追求し続けた写真家として知られています。
彼の代表作でもあるカラスを撮った際は「カメラを持った烏になって、黒い友達を追って遊んでいた」と手記で綴り、飼い猫を撮り続けたときも「猫の瞳に自分を映した自写像である」と語っており、深瀬にとって写真を撮る行為は結局のところ写真家である深瀬自身へ向けられたものだったようです。

今回のトークイベントでは深瀬昌久アーカイブスのディレクターであるトモ・コスガさんと、深瀬のエディションプリントとポートフォリオを制作された便利堂の海外事業部ディレクターの河内タカさんが、この度出版された「MASAHISA FUKASE」という写真集を通して見えてくる深瀬の活動や取り組みを振り返りながら、まさに写真に取り憑かれ自分自身を洗い出そうとしていた深瀬の知られざる内面を様々な角度から語り合います。

■書籍情報
「MASAHISA FUKASE」
監修・本文:トモ・コスガ
序文:サイモン・ベーカー
発行人:姫野希美
日本語版
デザイン:株式会社ザイン
195mm×260mm×45mm
26章・416ページ
ISBN 978-4-86541-084-6 C0072
8,640円/税込

【参加条件】
以下の商品のうちいずれかを、代官山 蔦屋書店にてご予約、
ご購入いただいたお客様がご参加いただけます。
・深瀬昌久「MASAHISA FUKASE」(8,640円/税込)
・深瀬昌久「鴉/RAVENS」(10,800円/税込)
・イベント参加券(1,080円/税込)

【お申込み方法】
以下の方法でお申込みいただけます。
・店頭 (2号館1階 アートフロア)
・お電話 03-3770-2525(アートフロア)
・オンラインストア

【ご注意事項】
*対象書籍一冊もしくは参加券一枚のご購入につき、お一人様がご参加いただけます。
*止むを得ずイベントが中止、内容変更になる場合があります。
*当日のお席はお越しいただいた順でのご案内となります。
*録音・撮影は禁止となっております。
*止むを得ずイベントが中止、内容変更になる場合があります。

【プロフィール】
トモ・コスガ
1983年、東京都生まれ。深瀬昌久アーカイブス 創設者兼ディレクター。
2000年頃より深瀬の作品研究を開始。 深瀬の没後、遺族からの依頼を受け、2014年に深瀬昌久アーカイブスを創設。 作品のアーカイブ活動に限らず、展覧会のキュレーションや出版物の編集や執筆も担う。
またアート・プロデューサーとしても各種展覧会の企画やプロデュースを手がけ、そのほか写真表現を中心としたライターとして日本写真の現在を各種媒体に多数寄稿。
これまでにキュレーションに携わった展覧会として、 深瀬昌久「総天然色的遊戯」(2018年10月開催予定 Tokyographie)、深瀬昌久「Private Scenes」(2018年9月 Foam Museum)、 深瀬昌久「遊戯」(2018年 Kyotographie)、深瀬昌久「l’incurable égoïste」(2017年 アルル国際写真祭)、 深瀬昌久「救いようのないエゴイスト」(2015年 Diesel Art Gallery)のほか多数。
著書として「Masahisa Fukase」(Editions Xavier Barralより英語版及び仏語版、赤々舎より日本語版)がある。

河内 タカ(かわち・たか)
高校卒業後、サンフランシスコのアートカレッジに留学。
卒業後、NYに拠点を移し、リチャード・プリンスやパティ・スミスなどの展覧会のキュレーションや写真集の編集を数多く手がけ、約30年に渡ったアメリカ生活を終えて帰国。2016年には自身の体験を通したアートや写真のことを綴った著書「アートの入り口 (アメリカ編)」を、そして同年秋には続編となる「ヨーロッパ編」を刊行。現在は執筆活動とともに、京都に本社を置く便利堂にて写真の古典技法であるコロタイプに関する様々なプロジェクトや普及に携わり、昨年はソール・ライターやラルティーグ 、そして今年に入って深瀬の「Ravens Scenes (烏景)」(カラーコロタイプ・プリント)と晩年のセルフィー作品「Private Scenes (私景)」のポートフォリオを企画した。

深瀬 昌久(ふかせ・まさひさ)
1934年、北海道中川郡美深町に生まれる。日本大学芸術学部写真学科卒業。
日本デザインセンターや河出書房新社などの勤務を経て、1968年に独立。 代表作「鴉」は世界的に高い評価を得ている。 1974年、ニューヨークのMoMAで開催された歴史的な日本写真の展覧会「New Japanese Photography」への出展を皮切りに、これまで世界各国の展覧会に出展多数。 1992年、不慮の事故で脳障害を負い、20年間の闘病の末、2012年に亡くなる、享年78。
2017年、フランスはアルル国際写真祭にて没後初の回顧展「l’incurable égoïste」を開催。2018年4月、 京都のKYOTOGRAPHIE にて国内初の回顧展「遊戯」を開催。 2018年9月からは、オランダはアムステルダムのFoam Museumにて、美術館では没後初となる回顧展「Private Scenes」を開催予定。 深瀬が40年間の作家人生において制作した作品群の全貌を網羅した写真集「Masahisa Fukase」(Editions Xavier Barralより英語版及び仏語版、 赤々舎より日本語版)が刊行された。
masahisafukase.com

会期 / 2018年10月14日(日)
定員 / 70名
時間 / 19:30~21:00
場所 / 蔦屋書店1号館 2階 イベントスペース
主催 / 代官山 蔦屋書店
共催・協力 / 赤々舎・京都便利堂・twelve books
問い合わせ先 / 03-3770-2525

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オンラインストアでの受付は2018/10/12(金)午前9時の受注分までとさせていただきます。

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