2015年4月26日(日)

磯崎新さん×原武史さん トークイベント「未完のプロジェクトの現場から――日本・中国・チベット・イスラムの都市と文化」

【磯崎新連続対談 第1回 祝祭都市:日本】

磯崎新が近年手がける非ヨーロッパ圏のプロジェクトは、近代(モダニズム)文化空間の枠組みを超える構想を背景に持っています。そのため、多くが未完となっています。プロジェクトは新興国における都市化と関係しており、磯崎は国家や現地の住民など、様々な人や社会とつきあい、事件に巻き込まれながら、異文化の中で闘ってきました。そこではどのような新たな問題が起こっているのか――。
日本・中国・イスラム・チベットにおける未完のプロジェクトの背景を磯崎が紹介しながら、都市の場にまつわる文化を研究している識者と討議をしていく全4回の連続対談! 異文化の現在を捉え、21世紀を読み解くための鍵を探ります。
第1回目は、原武史さんをお招きして、「皇居前広場」(東京)と「天安門広場」(北京)を対比させながら、これからの都市空間について考えていきます。

 

磯崎 新

撮影:木奥惠三

磯崎 新

(いそざき・あらた)

1931年大分県生まれ。東京大学大学院建築学博士課程修了。丹下健三に師事。63年磯崎新アトリエを設立。世界各地で建築・都市の設計に携わり、展覧会を開催。多くの国際コンペ審査員を務める。東京大学、ハーバード大学、カリフォルニア大学ほかで客員教授を歴任。英国王立芸術院・米国芸術文学アカデミー名誉会員。 建築作品に≪旧大分県立図書館(現アートプラザ)≫、≪群馬県立近代美術館≫、≪つくばセンタービル≫、≪ロサンゼルス現代美術館≫、≪上海証大ヒマラヤ芸術センター≫、≪カタール国立コンベンションセンター≫など。 著書は『磯崎新建築論集』全8巻(岩波書店)、『挽歌集――建築があった時代へ』(白水社)など多数。

原 武史

原 武史

(はら・たけし)

1962年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、日本経済新聞社勤務を経て、1992年東京大学大学院博士課程中退。現在、明治学院大学国際学部教授。専攻は日本政治思想史。 『「民都」大阪対「帝都」東京』(講談社)でサントリー学芸賞、『大正天皇』(朝日選書)で毎日出版文化賞、『滝山コミューン一九七四』(講談社)で講談社ノンフィクション賞、『昭和天皇』(岩波新書)で司馬遼太郎賞受賞。 著書はほかに『<出雲>という思想』(講談社学術文庫)、『思索の源泉としての鉄道』(講談社現代新書)、『昭和天皇』(岩波新書)、『完本 皇居前広場』(文春学芸ライブラリー)、『皇后考』(講談社)など多数。

司会:松井 茂

(まつい・しげる)

1975年東京都生まれ。詩人。「磯崎新12×5=60」展(ワタリウム美術館、2014-15年)を監修。 2015年より、IAMAS(情報科学芸術大学院大学)准教授。

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