日本では「珍スポット」として知られるタイの地獄寺。
タイ全土にある83の寺院を実際に訪ね歩き、美術、宗教、風俗などの視点から真面目に調査して、体系的にまとめたのが『タイの地獄寺』です。
グロテスクだけどもどこか笑えて、カラフルでキッチュ――タイの日常に溶け込む地獄表現は、一度見ると忘れることができないインパクトがあります。
この地獄寺は、日常と地獄をつなぐ「異界への門」とも言えます。
そこで今回は、文芸評論家で怪異・怪談の造詣も深い東雅夫さんと著者・椋橋彩香さんが、地獄めぐりの楽しさや苦労、日本とタイの地獄表現の違いなどの視点から、肩の力を抜いて地獄寺を語り合います。どうぞご期待ください!
終了後、お二人のサイン会も開催いたします。
【プロフィール】
東雅夫(ひがし・まさお)
1958年、神奈川県生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。「幻想文学」「幽」の編集長を歴任。2011年に『遠野物語と怪談の時代』(角川学芸出版)で日本推理作家協会賞を受賞。アンソロジーの企画編纂や、幻想文学批評、怪談研究などの分野で著述・講演活動を展開中。著書に『百物語の怪談史』(角川ソフィア文庫)、編纂シリーズに『文豪怪談傑作選』(筑摩書房)、『文豪怪異小品集』(平凡社)、監修シリーズに『怪談えほん』(岩崎書店)など。最新刊に『猫のまぼろし、猫のまどわし』(創元推理文庫)。
椋橋彩香(くらはし・あや)
1993年、東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科で美術史学を専攻、タイ仏教美術の地獄表現を研究テーマとする。2016年、修士課程修了。現在、同研究科博士後期課程在籍。タイの地獄寺を珍スポットという観点からだけではなく、様々な社会的要因が複合して生まれたひとつの「現象」として、また地獄表現の系譜で看過することができないものとして捉え、フィールドワークをもとに研究を進めている。
日程 / 2018年11月16日 (金)
時間 / 19:00~20:30 開場 18:30~
料金 / 1,350円(税込)
定員 / 50名様
会場 / 本店内 小教室
お問合せ先 / 青山ブックセンター 本店
電話 / 03-5485-5511
受付時間 / 10:00~22:00