2018年10月30日(火)

藤井誠二 × 磯部涼「『ルポ川崎』から『沖縄アンダーグラウンド』へ」 『沖縄アンダーグラウンド 売春街を生きた者たち』(講談社)刊行記念

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売春、日雇い労働、貧困、音楽が生まれる土壌、MIXカルチャーとヘイトスピーチ、濃密なコミュニティ、ヤクザの暗躍……。

1500キロの距離を隔てた川崎と沖縄売春街をつなぐものとは?

「浄化運動」によって壊滅した沖縄の二大売春街に生きた人々の声を拾い集め、緻密な取材によって「街」を多次元的に記録した話題のノンフィクション『沖縄アンダーグラウンド 売春街を生きた者たち』の藤井誠二さん。

ラッパーやダンサー、ヘイト・デモに抗う活動家など、ストリートの不良少年たちの壮絶な生き様を取材し、川崎という街の過酷なリアル、そしてそこから生まれたカルチャーと希望を描いたヒット作『ルポ川崎』の磯部涼さん。

基地と工業地帯。発展と苦悩をもたらした存在とともに歩んできた街の共通点は何か。街を歩きつくし、そこに生きる人々の声に耳を傾け続けたふたりの書き手が、比較、考察していきます。

・日雇い労働者と、売春者の足跡でつながる川崎-沖縄ルート
・なぜ彼らは南に「飛ぶ」のか? 不良たちの川崎-沖縄ルート
・抜け出して成功者となるか、取り込まれて沈むのか 夜の街の経済学
・ロックからヒップホップへ その時代で、一番尖った音楽が生まれる土壌
・羨望と差別の視線の中で生きるMIXたち
・多文化地区が生み出したカルチャー
・濃すぎるコミュニティの中で生きるということ

また、観察者としての葛藤や、クセのある街の一筋縄ではいかない人々とどのように渡り合ってきたのかなど、取材秘話もたっぷりと。

川崎と沖縄売春街を照らし合わせることで浮かび上がる、新たな次元の『ルポ川崎』、そして『沖縄アンダーグラウンド』をお楽しみください。

【出演者プロフィール】
藤井誠二(ふじい・せいじ)
1965 年、愛知県生まれ。ノンフィクションライター。愛知淑徳大学講師として「ノンフィクション論」等を担当。ラジオのパーソナリティやテレビのコメンテーターもつとめる。著書に、『人を殺してみたかった』(双葉文庫)、『殺された側の論理』(講談社)、『少年A被害者遺族の慟哭』(小学館新書)、『黙秘の壁』(潮出版社)など多数。森達也との共著には『死刑のある国ニッポン』(河出文庫)がある。

磯部涼(いそべ・りょう)
1978年生まれ。音楽ライター。主にマイナー音楽やそれらと社会との関わりについて執筆。著書に『ルポ 川崎』(サイゾー)、共著に大田和俊之、吉田雅史との『ラップは何を映しているのか』(毎日新聞出版)、編著に『踊ってはいけない国、日本』(河出書房新社)などがある。

時間 _ 20:00~22:00 (19:30開場)
場所 _ 本屋B&B 東京都世田谷区北沢2-5-2 ビッグベンB1F
▼入場料
■前売1,500yen + 1 drink
■当日店頭2,000yen + 1 drink

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