アルフレッド・バーンバウム×都甲幸治×辛島デイヴィッド
2018.11.09 FRI
19:00 – 21:00
いまや世界で最も広く読まれている日本人小説家、村上春樹。
その英語圏での活躍の裏には、それぞれの人生のポイントで村上作品と出会い、惹き込まれ、その紹介に情熱を注いだ翻訳家、編集者、エージェント、研究者、書評家といった、出版界のスペシャリストたちがいた。
NHKラジオ「英語で読む村上春樹」の講師もつとめた気鋭の翻訳者・小説家 辛島デイヴィッドの著書『Haruki Murakamiを読んでいるときに我々が読んでいる者たち』(みすず書房)は、そうした、村上春樹が世界のHaruki Murakamiとなるきっかけを作った人々への丹念なインタビューをもとに綴られた異色の文芸ドキュメント。単なるノンフィクションを超えて、読み手を人生の物語へと引き込みます。
村上春樹の初期作品の英訳者で本書でも冒頭から詳述される伝説的翻訳者のアルフレッド・バーンバウム。アメリカ文学研究者で春樹文学について幅広く論じ、村上春樹の欧米における評価にも詳しい都甲幸治。そして本書『Haruki Murakamiを読んでいるときに我々読んでいる者たち』の著者辛島デイヴィッドの三人の翻訳者が「世界のHaruki Murakami」ができるまでの秘話を語ります。
辛島デイヴィッド(からしま・でいびっど)
作家・翻訳家。現在、早稲田大学国際教養学部准教授。日本文学の英訳や国際的な出版・文芸交流プロジェクトに幅広く携わる。2016年4月から2017年3月まで、NHKラジオ「英語で読む村上春樹」講師もつとめた。
都甲幸治(とこう・こうじ)
翻訳家。著書に『今を生きる人のための世界文学案内』(立東舎)、『狂喜の読み屋』(共和国)、訳書にフィッツジェラルド『ベンジャミン・バトン数奇な人生』(イースト・プレス)、チャールズ・ブコウスキー『勝手に生きろ!』(河出書房新社)、ジュノ・ディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』(新潮社)など。
アルフレッド・バーンバウム(Alfred Birnbaum)
翻訳家・著述家・画家。訳書に村上春樹(『羊をめぐる冒険』他)や池澤夏樹(『マシアス・ギリの失脚』他)など多数。