「浄化運動」によって消された沖縄の売春街に生きた者たちの声を拾い集め、これまで知られることのなかった沖縄を描き出した『沖縄アンダーグラウンド 売春街を生きた者たち』。
本書の刊行を記念して、著者の藤井誠二さんと、『紋切型社会ーー言葉で固まる現代を解きほぐす』『日本の気配』などの著書をもつ、ライターの武田砂鉄さんをお招きしてトークライブを行います。
本書を入り口として、沖縄をめぐる報道のあり方と、それを受け止める人々の反応を考察。
多くの県外の人は観光地として「沖縄が大好き」だけど、基地問題に関心がないのはなぜか。
一方で、沖縄におけるネトウヨの活動がエスカレートしているのはなぜか。
子どもの貧困や減らない米軍犯罪の実情がほとんど伝わらないのはなぜか。
また、報道する人間に伴う困難とはなにか等々、沖縄に焦点を合わせて見た時の日本のおかしさを語り合っていただきます。
【プロフィール】
藤井誠二(ふじい・せいじ)
1965年、愛知県生まれ。ノンフィクションライター。
愛知淑徳大学非常勤講師。教育問題、少年犯罪などの社会的背景に迫る。
テレビコメンテーターやラジオ、インターネット放送でパーソナリティも務めている。
著書に『人を殺してみたかった―愛知県豊川市主婦殺人事件』、『少年に奪われた人生―犯罪被害者遺族の闘い』、『コリアン・サッカーブルース』、『殺された側の論理 犯罪被害者遺族が望む「罰」と「権利」』、『黙秘の壁―名古屋・漫画喫茶女性従業員はなぜ死んだのか』、共著に『沖縄 大人の社会見学R18』『肉の王国―沖縄で愉しむ肉グルメ』(ともに仲村清司氏、普久原朝充氏との共著)、『死刑のある国ニッポン』(森達也氏との対談)など50冊以上。
武田砂鉄(たけだ・さてつ)
1982年東京都生まれ。出版社勤務を経て、2014年秋よりフリーライターに。
著書に『紋切型社会──言葉で固まる現代を解きほぐす』(朝日出版社、第25回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞)、『芸能人寛容論──テレビの中のわだかまり』(青弓社)、『コンプレックス文化論』(文藝春秋)など。最新刊は『日本の気配』(晶文社)。
日程 / 2018年11月25日 (日)
時間 / 18:00~19:30 開場 17:30~
料金 / 1,350円(税込)
定員 / 50名様
会場 / 本店内 小教室
お問合せ先 / 青山ブックセンター 本店
電話 / 03-5485-5511
受付時間 / 10:00~22:00