日本を代表する紙の専門商社・株式会社竹尾。
今年48回目を迎えた「竹尾ペーパーショウ」は、「precision / 精度」をテーマに掲げ、9組のクリエイターが多様な紙素材をファインマテリアルへ進化させた、新しいファインペーパーを提案しました。
インターネットやデジタルデバイスの急速な発展に伴い、情報メディアとしての紙は、素材本来の可能性を本質的に再検証する転換期を迎えています。
6月に開催された東京展と、制作過程の模様やクリエイターへのインタビューを、豊富な写真とテキストで構成した書籍の発売を記念して、本展のディレクター・田中義久氏と、会場構成を担当した中山英之氏に加え、本書にエッセイを寄稿いただいた文化人類学者・竹村眞一氏をお迎えし、これからの「紙」のあり方、また自然環境や地球規模で捉えたものづくりや産業について、興味深いお話が聞ける機会となります。ふるってご参加ください。
【プロフィール】
竹村眞一(たけむら・しんいち)
文化人類学者、京都造形芸術大学教授。1959年生まれ。
東京大学文学部哲学科卒、東京大学大学院文化人類学博士課程修了。
人類学的な視点から地球環境問題やIT社会を論じつつ、IT技術を活用した独自な取り組みを行う。
代表的なプロジェクト「触れる地球」は、2005年グッドデザイン賞金賞、2013年キッズデザイン賞最優秀賞内閣総理大臣賞を受賞、2008年G8北海道洞爺湖サミットや2016年G7伊勢志摩サミットでも展示される。
主な著書に『地球の目線』(PHP新書)、『宇宙樹』(慶応大学出版会)、『地球を聴く』(坂本龍一との対談・日経新聞社)、など多数。
田中義久(たなか・よしひさ)
グラフィックデザイナー・美術家。1980年静岡県生まれ。
武蔵野美術大学空間演出デザイン学科卒業。2008年独立。
永続性の高い文化的価値創造を理念に、批評性をもったデザインを実践している。
主な仕事に東京都写真美術館をはじめとした文化施設のVI計画、ブックショップ「POST」、出版社「CASE」の共同経営、「The Tokyo Art Book Fair」、「Daikanyama Photo Fair」などのアートディレクションがある。
また、アーティストの作品集や共同制作も定期的に行なっている。
飯田竜太(彫刻家)とのアーティストデュオ「Nerhol」としても活動し、主な個展に「Index」Foam Photography Museum(オランダ)、「Promenade」金沢21世紀美術館、「Interview、Portrait、House and Room」Youngeun Museum Contemporary Art(韓国)がある。
中山英之(なかやま・ひでゆき)
建築家。1972年福岡県生まれ。
2000年に東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻修士課程修了後、伊東豊雄建築設計事務所勤務。
2007年に中山英之建築設計事務所を設立。
2014年に東京藝術大学美術学部建築科准教授に就任、現在に至る。
主な作品に、「2004」、「O 邸」、「Yビル」、「石の島の石」、「弦と弧」など。
主な受賞に、SD Review 2004 鹿島賞、第23回 吉岡賞、第1回六花の森 Tea House Competition 最優秀賞、D&AD Award、Red Dot Design Award (best of the best)、Printmaking Studio / Frans Masereel Centrum プロポーザル 1等。
主な著書に、『中山英之 / スケッチング』(神戸芸術工科大学デザイン教育研究センター編、新宿書房)、『1 /1000000000』(LIXIL出版)など。
日程 / 2018年12月5日 (水)
時間 / 19:15~20:45
開場 18:45~
料金 / 4,104円(書籍代3,024円+入場料1,080円) or 1,944円(入場料のみ)(税込)
定員 / 50名様
会場 / 本店内 小教室
お問合せ先 / 青山ブックセンター 本店
電話 / 03-5485-5511
受付時間 / 10:00~22:00