世界には〈意味〉と〈無意味〉がある。
そして〈無意味〉には、二つの無意味がある。
〈意味がある無意味〉と、〈意味がない無意味〉である。
『動きすぎてはいけない』で〈非意味的切断〉、すなわち〈意味がない切断〉により、全生活をインターネットが覆い、〈つながりすぎ〉で身動きがとれなくなっている現代に、切断の哲学を提案し話題になった著者。
本書では、〈意味がない切断〉を引き起こす〈身体〉の哲学を提起する。
考えすぎる人は何もできなくなり、頭を空っぽにしなければ、行為できない……身体と行為の本質をめぐり、自らレスリングする注目の哲学者・入不二基義氏と、スリリングな対話を展開する。
ベストセラー『勉強の哲学』でも注目の著者による、待望のトークイベント。
【プロフィール】
千葉雅也(ちば・まさや)
1978年栃木県生まれ。東京大学教養学部卒業。
パリ第十大学および高等師 範学校を経て、東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論コース博士課程修了。
博士(学術)。哲学/表象文化論を専攻。
フランス現代哲 学の研究と、美術・文学・ファッションなどの批評を連関させて行う。
現在は、 立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授。
著書に『動きすぎてはいけない ──ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』『別のしかたで──ツイッター哲学』『勉強の哲学──来たるべきバカのために』『メイキング・オブ・勉強の哲学』 『思弁的実在論と現代について──千葉雅也対談集』がある。
入不二基義(いりふじ・もとよし)
1958年11月11日生。神奈川県立湘南高校卒。東京大学文学部哲学科卒。
同大学院博士課程単位取得満期退学。
現在、青山学院大学教育人間科学部心理学科教授。
青山学院大学レスリング部部長。日本マスタースレスリング連盟理事。
主な著書として、『あるようにあり、なるようになる 運命論の運命』(講談社)『時間と絶対と相対と』(勁草書房)、『相対主義の極北』(筑摩書房)など。
最近は、現実性と様相を巡る問題について考察している。
最近著の論文「レスリング行為/レスリングする身体」は、『現代思想』2019年1月号(2018年12月末刊行)に所収予定。
レスリング歴としては、51歳でレスリングを始め、57歳で公式戦の初勝利をフォール勝ちで飾る。
2016年・2017年の全日本マスターズレスリング選手権試合では銀メダルを獲得している。
日程 / 2018年12月1日 (土)
時間 / 18:00〜19:30 開場 17:30〜
料金 / 1,620円(税込)
定員 / 110名様
会場 / 本店 大教室
お問合せ先 / 青山ブックセンター 本店
電話 / 03-5485-5511
受付時間 / 10:00~22:00