2018年12月5日(水)

齋藤武馬 × 鳥飼久裕 × 平岡考トークイベント「ユニークな南西諸島の鳥達の謎を探る」 『島の鳥類学―南西諸島の鳥をめぐる自然史―』(海游舎)刊行記念

【ジュンク堂 池袋本店】
齋藤武馬
ユニークな南西諸島の鳥達ーその特殊性をDNAから探るー

世界自然遺産の登録を目指す地域を含む南西諸島。そこに生息する固有の鳥達について、諸島内の歴史と鳥類相の関係や、DNA解析から明らかとなった島毎の鳥の違いについての研究例を紹介します。

鳥飼久裕
奄美の鳥たち―アマミヤマシギを中心に

奄美に生息する固有種の鳥たちはどれもほとんど移動しません。その中で最も飛ぶのが下手で移動に不向きなアマミヤマシギという鳥だけはもしかしたら小距離の渡りをしているかもしれません。冬になると姿を見にくくなるアマミヤマシギの謎についてお話します。

平岡考
琉球列島研究の先駆者小川三紀・黒田長禮と幻の絶滅鳥ミヤコショウビン

このトークでは前半に、琉球列島の鳥についての我々の理解の第一歩を形づくった、初期の日本人鳥類学者、小川三紀(おがわみのり)、黒田長禮(くろだながみち)の仕事を紹介します。
後半では、黒田が新種として学名を与え、日本の鳥類図鑑に「世界でただ1羽、1887年2月に沖縄県宮古島で採集されただけである」と記された絶滅鳥ミヤコショウビンについてお話しします。
ミヤコショウビンは本当に実在したのでしょうか?その謎にはまだ決着がついていませんが、 これまで分かってきたことのあらましを紹介したいと思います。

【講師紹介】
齋藤武馬(さいとうたけま)
1974年東京生まれ。立教大学理学部博士課程単位取得退学。理学博士。
現在、公益財団法人山階鳥類研究所自然誌研究室研究員。
研究テーマはスズメ目鳥類の分類学や系統地理学。
特にムシクイ類に着目し、従来は1種と考えられてきたメボソムシクイを3種に分けた研究が代表的。
最近は、鹿児島県トカラ列島や小笠原諸島等、島嶼域にも調査に出かける。

鳥飼久裕(とりかいひさひろ)
1960年福岡県生まれ。九州大学理学部生物学科卒業後、出版社に勤務。
2000年に奄美大島に移住し、現在はNPO法人奄美野鳥の会の会長を務める。
鳥飼否宇のペンネームでミステリーを多数執筆。

平岡考(ひらおか・たかし)
埼玉県生まれ。(公財)山階鳥類研究所自然誌研究室専門員・広報コミュニケーションディレクター。
広報紙・ウェブサイトの編集を主に行っている。
現在の仕事を担当する以前に標本収集・整理に長くたずさわっており、ミヤコショウビンとのかかわりもこの時代に生まれた。

【開催日時】
2018年12月05日(水)19:00開場 19:30開演

★入場料はドリンク付きで1000円です。当日、会場の4F喫茶受付でお支払いくださいませ。
※事前のご予約が必要です。1階サービスコーナーもしくはお電話にてご予約承ります。
※トークは特には整理券、ご予約のお控え等をお渡ししておりません。
※ご予約をキャンセルされる場合、ご連絡をお願い致します。(電話:03-5956-6111) 

■イベントに関するお問い合わせ、ご予約は下記へお願いいたします。
ジュンク堂書店池袋本店
TEL 03-5956-6111
東京都豊島区南池袋2-15-5

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