2018年12月5日(水)

画家・小林正人 初の自伝『この星の絵の具[上]一橋大学の木の下で』(ART DIVER)刊行記念 小林正人 × 三沢厚彦 × 司会・岩渕貞哉 絵の具を握りしめて、この星に生まれた。

画家・小林正人さんによる初の自伝『この星の絵の具』がART DIVERより3部作で刊行されます。本書は、小林さんが「絵の具」と「画」と出会った高校時代をスタートに、国際的な舞台で活躍する画家へと成長していった軌跡をたどるビルディングスロマン(=成長物語)。この度、国立のアトリエで過ごした1980〜90年代、いわば「青春編」ともいえる上巻の刊行を記念して、小林正人さん、そして小林さんと世代の近い彫刻家・三沢厚彦さんのトークを開催します。司会には、小林さんのアトリエをたびたび訪れている美術手帖 編集長の岩渕貞哉さんをお迎えします。
小林さんは、ほとんど筆を使わず、絵の具を直接、指に手に取り、まだ張られていないキャンバスに絵の具を塗り込めて、絵を描いていきます。まさに、画家自身が絵の具と一体となり、キャンバスに溶け込み、空間を、そしてこの星を描き出そうとしているかのようです。

そんな小林さんと彫刻家の三沢厚彦さんは大変親交が深く、小林さんも招聘された「三沢厚彦アニマルハウス 謎の館」展(2017年10月7日〜11月26日 渋谷区立松濤美術館にて)は大きな話題を呼びました。実は、三沢さんは、当時小林さんが作品を発表していた佐谷画廊を訪れ、本書の上巻時代の小林正人さんとこっそりと会っていらっしゃるとのこと。

近年、美術館が主体となって1980年代と90年代のアートシーンを検証する企画が続いていますが、この時代を生き抜いた現役作家の目からはどのように見えていたのでしょうか。

今回は、小林さんに、ご自身の画と絵の具の出会いから、画家になるまでを語っていただきながら、三沢さんが体感した当時の雰囲気、「小林正人」という異質な作家の登場について、さらにはこっそり知っている小林さんの裏話などをお話しいただきます。さらには、長年のお付き合いがあるからこそ感じる小林正人さんという人と画について、そして「アニマルハウス」についても語り合っていただきます。

この星を絵の具で描く小林正人さん。
この星を彫り出す三沢厚彦さん。

2人のこの星に、どうぞ出会いにいらしてください。

※トーク終了後、小林正人さん、三沢厚彦さんのサイン会を開催いたします。
サイン対象書籍は下記いづれかの対象書籍を銀座 蔦屋書店でご購入頂いた方に限らせて頂きます。

・『この星の絵の具[上]一橋大学の木の下で』(※銀座 蔦屋書店で先行発売)
著者:小林正人、出版社:ART DIVER、価格:1,500円(税抜)
・三沢厚彦さんのご著書

【参加条件】
銀座 蔦屋書店でイベント参加券(2,000円/税込)をご購入いただいたお客様がご参加いただけます。

【申込方法】
・店頭
・お電話 03-3575-7755
・オンラインショップ
※オンラインショップでの受付は2018/12/4(火)午前9時の受注分までとさせていただきます。

【ご注意事項】
*参加券1枚でお一人様にご参加いただけます。
*受付はメインのレジカウンターです。ご来店いただきましたらメインのレジカウンターにお越しいただき、お名前をお申し付けください。参加券をお渡しいたします。
*イベント会場にはイベント開始の30分前から入場可能です。
*当日の座席は、先着順で自由席です。
*参加券の再発行・キャンセル・払い戻しはお受けできませんのでご了承ください。
*定員に達し次第、受付を終了させて頂きます。
*止むを得ずイベントが中止、内容変更になる場合があります。

【プロフィール】
小林 正人(こばやし まさと)
1957年東京生まれ。東京芸術大学美術学部油画専攻卒業。1996年サンパウロビエンナーレ日本代表。1997年キュレーター ヤン・フート氏に招かれ渡欧。以降ベルギー、ゲント市を拠点に各地で現地制作を行い2006年に帰国。
主な個展:「小林正人展」宮城県美術館(2000)、「A Son of Painting」S.M.A.K(ゲント、2001)、「STARRY PAINT」テンスタコンストハーレ(スウェーデン、2004)、「この星の絵の具」(高梁市成羽美術館、2009)、「ART TODAY 2012 弁明の絵画と小林正人」セゾン現代美術館(2012)、「Thrice Upon A Time」 シュウゴアーツ(2016)。
WEB:http://shugoarts.com/artist/51/
WEB:http://www.masart.jp

三沢 厚彦(みさわ あつひこ)
1961年京都生まれ。1989年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了。2000年動物の姿を等身大で彫った木彫「ANIMALS」シリーズを制作開始。同年より西村画廊(東京)で個展開催。2001年に第20回平櫛田中賞を受賞。2002年初の作品集『三沢厚彦 アニマルズ』(求龍堂)を刊行。2007年から「三沢厚彦 ANIMALS+」展が平塚市美術館を皮切りに全国5会場を巡回。その後も各地の美術館で個展を多数開催し好評を博す。近年の個展に、2013年に三重県立美術館、浜松市美術館、2014年高松市美術館、岩手県立美術館、周南市美術博物館、2015年高梁市成羽美術館、釧路市美術館、2016年大分市アートプラザ、2017年熊本市現代美術館、渋谷区立松濤美術館、2018年横須賀美術館など。今最も注目されている木彫作家の一人。近著に2013年の作品集『ANIMALS No.3』(求龍堂)、『動物の絵』(青幻舎)。

岩渕 貞哉(いわぶち ていや)
1975年生まれ。1999年慶応義塾大学経済学部卒業。2002年に美術出版社『美術手帖』編集部に入社。2008年より編集長。

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《関連展覧会情報》
三沢厚彦 ANIMALS IN TOYAMA
富山県美術館
2018年10月20日(土)~12月25日(火)
WEB:https://tad-toyama.jp/exhibition-event/5482

日程:2018年12月5日(水)
時間:19:30~21:00
場所:BOOK EVENT SPACE
定員:50名
主催:銀座 蔦屋書店
協力:ShugoArts

問い合わせ先 03-3575-7755

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