出演:麥倉聖子
(タイポグラファー)
ゲスト出演:小林章
(スカイプではなく、実際に登壇します)
、髙岡昌生
主催:小林章×髙岡昌生×TypeTalks事務局
協力:『Typography』編集部
「TypeTalks」はゲストが一方的に教えるセミナーではなく、会場の参加者と交流しながら楽しく進めるトークイベントです。ゲストと参加者の活発な意見交換を目的としているので、時には話が横道にそれることも(そのように回り道に見えるのが、じつはタイポグラフィの近道なんです)。タイポグラフィに関心のある方ならどなたでも参加でき、ゲストと参加者が気軽に話せる会として2010年11月から青山ブックセンター本店で隔月開催されています(企画は、タイプディレクターの小林章さん、欧文活字印刷の髙岡昌生さん、担当編集者で行い、青山ブックスクールで運営をしています)。
今回のTypeTalksでは、ドイツからタイポグラファーの麥倉聖子さんをお迎えします。麥倉さんは今までイギリスとドイツでデザインの仕事をして来られ、現在はティム・アーレンスさんとタイプファンダリーJust Another Foundryを運営されています。
今回のトークは「日本の欧文組版のおかしな点」をテーマに、麥倉さん、タイプディレクターの小林章さん、活字欧文組版の髙岡昌生さんに3人それぞれの立場から欧文組版について語っていただくセッションになります。実際にヨーロッパで欧文組版の仕事をなさっている麥倉さんからは書体の選び方、行長や組版形式の決め方、スモールキャップの使い方など、具体的なお話がうかがえると思います。日本の欧文組版が海外からどのように見えているのかを知る絶好の機会ですので、みなさまふるってご参加ください!
*トーク中のスライドの撮影、音声の録音、TwitterなどのSNSやブログなどで内容について詳細に掲載されることはご遠慮ください。
*トーク終了後の懇親会は予定しておりません
麥倉聖子
むぎくら しょうこ
ドイツ在住のタイポグラファー。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。英国レディング大学・大学院修士課程ブックデザイン科修了。大学院在籍中よりロンドンのインフォメーションデザイン事務所 Boag Associates にてデザイナーとしての仕事を始める。 大学院修了後、デザイン事務所 Polimekanos に勤務しエディトリアルデザインを主に担当する。2011年、拠点をドイツに移し、ティム・アーレンスとタイプファンダリー Just Another Foundry を運営、欧文組版や書体設計に関わる仕事を続けている。主な仕事に英国ハイフン・プレス出版の『Human space』のブックデザインやティム・アーレンスと共同で手掛けた書体 JAF Bernini Sans(2013年NY TDC賞受賞)他がある。
小林 章
こばやし あきら
欧文書体で120年の歴史を持つライノタイプ社のタイプディレクターとして2001年よりドイツに在住。同社は2013年3月よりモノタイプ社と改称。主な職務は、書体デザインの制作指揮と品質検査、新書体の企画立案など。有名な書体デザイナーであるヘルマン・ツァップ氏やアドリアン・フルティガー氏と共同で書体制作も行っている。欧米や日本での講演多数、コンテストの審査員もつとめる。
著作
『欧文書体:その背景と使い方』
『欧文書体2:定番書体と演出法』
『フォントのふしぎ ブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか?』
『まちモジ 日本の看板文字はなぜ丸ゴシックが多いのか?』
高岡 昌生
たかおか まさお
有限会社 嘉瑞工房 代表取締役 1957年生まれ。國學院大学法学部卒業後、父高岡重蔵の経営する嘉瑞工房に入社し、欧文組版、タイポグラフィ、コーポレートタイプについての講義・講演活動多数。 英国王立芸術協会フェロー、モノタイプ社アドバイザー、ドイツ・ライプチヒ市印刷技術振興協会会員、平成21年度新宿ものづくりマイスター「技の名匠」 認定 東京新宿区
著作
『世界の美しい欧文活字見本帳 嘉瑞工房コレクション』グラフィック社 2013年
『欧文組版 基礎とマナー』美術出版社 2010年
『「印刷雑誌」とその時代』共著 印刷学会出版部 2008年
『印刷博物館誌』共著 凸版印刷 2001年