平成という時代の終わりに、平成を代表する歌姫が引退し、各分野で「#MeToo」運動が事態を動かし、女性たちが自らの生き方に区切りをつけ、声をあげるようになってきました。とはいえ、医学部受験における女性差別が明らかになったり、2018年12月に発表された男女格差の度合いを示す「ジェンダー・ギャップ指数」が149カ国中110位だったりと、日本の女性たちが置かれた立場は、まだ低いと言わざるを得ない状況です。
『負け犬の遠吠え』から15年、身近に起こっている事象を常にユーモアと毒で鋭く切り取ってきた酒井順子さんは、最新エッセイ『次の人、どうぞ!』で、時代が移り変わる今の日本に生きる女性たちの姿を、身近な題材を手がかりに、鋭く温かく考察しています。写真家として家族や女性をテーマにした作品を発表し、『背中の記憶』で講談社エッセイ賞を受賞するなど書き手としても活躍する長島有里枝さんを対談相手にお迎えして、時代の転換期を迎えた日本女性の生き方について、じっくり語り合っていただきます。
トークイベント終了後には、お二人のサイン会も開催予定です。
【プロフィール】
酒井順子(さかい・じゅんこ)
1966年東京生まれ。
2003年の『負け犬の遠吠え』で婦人公論文芸賞、講談社エッセイ賞を受賞。
『オリーブの罠』『裏が、幸せ。』『中年だって生きている』『子の無い人生』『男尊女子』『百年の女 『婦人公論』が見た大正、昭和、平成』など著書多数。
週刊現代の人気連載をまとめた最新刊が『次の人、どうぞ!』である。
長島有里枝(ながしま・ゆりえ)
1973年東京生まれ。
1995年、武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒業。
1999年、カリフォルニア芸術大学にてMaster of Fine Arts取得。
1993年、家族とのポートレイトで「アーバナート#2」展パルコ賞を受賞しデビュー。
2001年、写真集『PASTIME PARADISE』で第26回木村伊兵衛賞受賞。
2010年、エッセイ集『背中の記憶』で第26回講談社エッセイ賞受賞。
主な写真集に『YURIE NAGASHIMA』『empty white room』『家族』『not six』『SWISS』『5 Comes After 6』などがある。
日程 / 2019年2月9日 (土)
時間 / 14:00~15:30 開場 13:30~
料金 / 1,080円(税込)
定員 / 110名様
会場 / 本店 大教室
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