新たに発見されたもう一つの『羊の歌』十代の加藤周一が開戦まで書き続けた「幻のノート」が発見されました。立命館大学に収められたこの「青春ノート」を学生たちに読ませるドキュメンタリー番組を渡辺考氏が制作しました。これに基づいて、指導した鷲巣力氏とともに、加藤にとっての戦争、そして著作との関係を含めて提示する書籍を刊行しました。本書では、上野千鶴子、池澤夏樹、樋口陽一らの発言を含めて、現代に加藤の著作と思考の軌跡、さらに「戦争の時代」を問うています。今回は、そのお1人である樋口陽一氏を迎えて、編著者渡辺考氏、鷲巣力氏の3人で、「加藤周一とは」、そして、その「戦争との向き合い方」などを語り、ファシズムや独裁主義の動きが世界で顕著な現在に一石を投じます。
日 時|
2019年2月9日(土) 16:00開演 15:45開場
会 場|
紀伊國屋書店新宿本店9階イベントスペース
参加料|
◆500円
受 付|
◆1月15(火)午前10時よりお電話にてご予約を受付いたします。(先着50名様)
ご予約電話番号:03-3354-5702
新宿本店2階直通番号(10:00~21:00)
※間違い電話が頻発しています。上記の電話番号を今一度お確かめの上お掛け下さい。
※イベントに関するお問い合わせも、上記の電話番号までお願いいたします。
樋口 陽一(ひぐち よういち)
1934年生まれ。法学者。東北大学名誉教授、東京大学名誉教授。パリ大学名誉博士。日本学士院会員。日本学士院賞受賞。レジオンドヌール勲章(オフィシエ)。著書『近代立憲主義と現代国家』『比較憲法』『比較のなかの日本国憲法』『自由と国家──いま「憲法」のもつ意味』『個人と国家──今なぜ立憲主義か』『憲法 近代知の復権へ』『加藤周一と丸山眞男──日本近代の〈知〉と〈個人〉』共著『注釈日本国憲法』(加藤周一)『時代を読む――「民族」「人権」再考』(加藤周一、井上ひさし、水島朝穂)『暴力の連鎖を超えて――同時テロ、報復戦争、そして私たち』(小林節)『「憲法改正」の真実』など多数。
渡辺 考(わたなべ・こう)
1966年東京都生まれ。早稲田大学卒。NHKディレクター。NHKスペシャル『学徒兵 許されざる帰還 陸軍特攻隊の悲劇』『戦場で書く~火野葦平と従軍作家たち』重松清との『最後の言葉』『自らの言葉で立つ~思想家・吉本隆明」(NHK・戦後史証言プロジェクト)などすぐれた番組づくりを行い、ギャラクシー賞、橋田賞など受賞多数、さらにそのいくつかを書籍化している。近著『ゲンバクとよばれた少年』 (講談社)は平和協同ジャーナリスト基金奨励賞に選ばれた。他に『インパール作戦従軍記―葦平「従軍手帖」全文翻刻』 (集英社)
鷲巣 力(わしず・つとむ)
1944年東京都生まれ。評論家。立命館大学客員教授、同大学加藤周一現代思想研究センター長。東京大学法学部卒業後、平凡社で加藤周一作品や雑誌『太陽』の編集長を務め、取締役で退社。著書『コロンブスの卵たち―「常識」に挑戦するイトーヨーカ堂グループ』『自動販売機の文化史』『宅配便130年戦争』『公共空間としてのコンビニ 進化するシステム24時間365日』『加藤周一を読む―「理」の人にして「情」の人』『「加藤周一」という生き方』。共編著『女将一代記 中将夫人かく戦えり』『加藤周一セレクション』『加藤周一が書いた加藤周一―91の「あとがき」と11の「まえがき」』『加藤周一自選集』加藤周一『『羊の歌』余聞』。近著『加藤周一はいかにして「加藤周一」となったか―『羊の歌』を読みなおす』(岩波書店)
司 会:志賀信夫(編集者、批評家)
◆注意事項◆
*定員に達し次第、受付を終了させて頂きます。終了のご案内は当HPおよびツイッターにて速やかに行います。
*ご入場は受付順ではございません。お並び頂いた方からご案内いたします。
*トーク終了後、サイン会を開催いたします。サインの対象「加藤周一 青春と戦争『青春ノート』を読む」は会場で販売いたします。
*イベント会場での撮影・録音は一切お断り致します。