人間は人間として生きているのではない。
動植物や非生命、神や霊との絡まりあいとして、人間はある。
人間や動物の「種」は、自律的、安定的にあるのではなく、「たぐい」が絡まりあって成り立っている領域です。
この度、この「種」を横断・撹乱し、たぐいから人間を考える挑戦的な人類学のシリーズ『たぐい』(年1回配本、全4回予定、亜紀書房刊)を創刊します。
第1巻の刊行(3月配本予定)を記念して、刊行プレイベントを行います。 このイベントでは、創刊号の寄稿者のうち5名が登壇。人類学ひいては現代思想の前線で何が起こっているのかを、人類学、アート、批評を横断して語ります。
一般発売よりひと月早く、創刊号が手に入る機会でもあります。奮ってご参加ください。
【プロフィール】
奥野克巳(おくのかつみ)
1962年生まれ。立教大学異文化コミュニケーション学部教授。文化人類学者。
主な著書として、『ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと』『Lexicon 現代人類学』など。
上妻世海(こうづませかい)
1989年生まれ。文筆家・キュレーター。
単著に『制作へ』、共著に『脱近代宣言』、主なキュレーションに「Malformed Objects 無数の身体のためのブリコラージュ」(山本現代 2017)などがある。
近藤祉秋(こんどうしあき)
1986年生まれ。北海道大学アイヌ・先住民研究センター助教。
共編書に『人と動物の人類学』など、共訳書にエドゥアルド・コーン『森は考える』などがある。
逆卷しとね(さかまきしとね)
学術運動家/独立研究者。
主な論文に 「アーティチョークの茎とアカシアの石板――アーシュラとダナが出会うとき」(『ユリイカ』2018年5月号) 「クトゥルーの呼び声に応えよ――ラヴクラフト時代の思想/クトゥルー新世の物語」(『ユリイカ』2018年2月号)などがある。
シンジルト(しんじると)
熊本大学大学院人文社会科学研究部教授。
主な著書として、単著に『民族の語りの文法 ―中国青海省モンゴル族の日常・紛争・教育』などがある。
日程 / 2019年2月10日 (日)
時間 / 14:00~15:30 開場 13:30~
料金 / 2,592円(税込)※書籍代1,512円込み
定員 / 110名様
会場 / 本店 大教室