倉橋由美子が2005年6月10日に69歳で逝去してから10年。
倉橋の残した作品を紹介しつつ、いまも失われていないその魅力に迫ります。
語るのは書評家、批評家、翻訳家のお三方。それぞれ違う立場から、名文家・倉橋由美子の『パルタイ』から『完本酔郷譚』までを読み解きます。
古屋 美登里
ふるや・みどり
翻訳家。E・ケアリー『望楼館追想』『アルヴァとイルヴァ』、D・タメット『ぼくには数字が風景に見える』、D・フィンケル『帰還兵はなぜ自殺するの か』、E・クラウス『いつかわたしに会いにきて』、E・パールマン『双眼鏡からの眺め』、M・L・ステッドマン『海を照らす光』など訳書多数。
豊﨑 由美
とよざき・ゆみ
ライター、書評家。「GINZA」「本の雑誌」「TVBros.」「文藝」などで書評を多数掲載。主な著書に『勝てる読書』(河出書房新社)、『ニッポンの書評』(光文社新書)、『ガタスタ屋の矜持 場外乱闘篇』(本の雑誌社)などがある。最新刊は『石原慎太郎を読んでみた』(栗原裕一郎氏との共著、原書房)。
栗原 裕一郎
くりはら・ゆういちろう
1965年生まれ。評論家。文学、音楽、経済学など多岐にわたるフィールドで活躍する。著書に『〈盗作〉の文学史』(新曜社、日本推理作家協会賞受賞)、『本当の経済の話をしよう』(共著、ちくま新書)、『村上春樹を音楽で読み解く』(共著、日本文芸社)、『バンド臨終図鑑』(共著、河出書房新社)などがある。