2019年2月26日(火)

「女流」は死語になったのか  ~昭和と平成の40年を振り返って~ 『〈女流〉放談——昭和を生きた女性作家たち』刊行記念 イルメラ・日地谷=キルシュネライトさん × 上野千鶴子さんトークイベント

2019.02.26 TUE
19:00 – 21:00

佐多稲子、円地文子、河野多惠子、石牟礼道子、田辺聖子、三枝和子、大庭みな子、戸川昌子、津島佑子、金井美恵子、中山千
夏——。

36年前、当時はまだ駆け出しの日本文学研究者だった編者が日本に滞在して女性作家たちに突撃インタビューした記録が、長い年月を経て、初めて一冊の本にまとまりました。

世代も、ジャンルも異なる11人の方々への単独インタビューに加えて、巻末には、昨年行われた、瀬戸内寂聴さんへの特別インタビューも収録されています。解説は、編者と長年の交流のある、詩人・伊藤比呂美さんが執筆。

本書の刊行を記念して、日独で同じ時代を見つめ続けてきたお二人による記念トークが実現します。

女性作家の方々について、また、「その後」について、あるいは、日独のジェンダー問題の在りようについて
——
この間に変わったこと/全く変わっていないことなどを縦横に語り合っていただきます。

トーク終了後には、サイン会もあります。

イルメラ・日地谷=キルシュネライト
1948年ドイツ生まれ.一橋大学助教授,トリーア大学教授等を経て,現在,ベルリン自由大学日本学科教授.この間に,同大学日本学科主任教授,フリードリヒ・シュレーゲル文学研究大学院長,東京のドイツ日本研究所所長およびヨーロッパ日本研究協会会長を務める.
専門は,日本文学・日本文化.
著書——『私小説 自己暴露の儀式』(1981年,邦訳は,三島憲一ほか訳,平凡社, 1992年)始め『三島由紀夫“鏡子の家”論』(1976年)など著作,編著,翻訳書多数.インゼル社『日本文庫』(全34巻)総編者.『和独大辞典』共同編者.

上野千鶴子(うえの・ちづこ)
1948年富山県生まれ.京都大学大学院文学研究科社会学専攻博士課程退学.平安女学院短期大学,京都精華大学を経て,東京大学文学部へ.2011年退職後,同大学名誉教授.現在,認定NPO法人ウィメンズ・アクション・ネットワーク(WAN)理事長を務める。
著書——『家父長制と資本制 ― マルクス主義フェミニズムの地平』(岩波書店,1990年/岩波現代文庫,2009年),『男流文学論』(共著,筑摩書房、1992年),『うわの空 ― ドイツその日暮らし』(朝日新聞社,1992年/のち文庫),『近代家族の成立と終焉』(岩波書店,1994年)『おひとりさまの老後』(法研、2007年),『女ぎらい』(紀伊国屋書店、2010年)他多数.

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