市場規模20兆円以上を超える巨大産業・パチンコ。
アメリカでベストセラーになったMin Jin Leeの在日韓国人の家族年代記『Pachinko』にもその名が登場するこの日本特有の巨大産業は、派手な外装や裏通りの交換所など、堅気でないイメージが先行し、社会的にも学問的にも取り上げてこられませんでした。
韓 載香氏は、資料も乏しく、その実態が解明されてこなかった世界的にも稀なこの業態に、はじめて経済学の視点で光をあてました。
さまざまな規制や消費動向の変化に、メーカーやパチンコホールがいかに対応し、その結果がどうだったのか。
縁日の娯楽産業がいかに巨大産業に発展したのかを膨大な資料とともに解き明かします。
パチンコ産業は、規制などの経営環境の変化に翻弄されながら、さまざまな経営努力で活路を見出し、今日の地位を築いてきました。
こうしたパチンコ産業の歴史は、統合型リゾート施設整備法が成立した、現在にも、学ぶべき要素を見出すことができます。
本イベントは、『パチンコ産業史』を中心に、聞き手に書店の店頭から出版と書店の意義を問い続ける福嶋聡氏を迎えて、書店における学術書の意義に迫ります。
【プロフィール】
韓 載香
1971年生まれ。
東京大学大学院経済学研究科博士課程修了(経済史専攻)。博士(経済学)。
首都大学東京都市教養学部経済学系研究員、東京大学大学院経済学研究科特任准教授などを経て、現在、北海道大学大学院経済学研究院准教授。
著書:『「在日企業」の産業経済史』(名古屋大学出版会)、『企業家学のすすめ』(共著、有斐閣)など。
福嶋 聡
1959年、兵庫県生まれ。1981年、京都大学文学部哲学科卒。1982年2月、(株)ジュンク堂書店入社。
サンパル店(神戸)6年、京都店10年の勤務ののち、1997年11月仙台店店長。
2000年3月より池袋本店副店長。2007年3月より大阪本店店長。
現在、2009年7月にオープンした難波店店長。
1975年から1987年まで、劇団神戸にて俳優、演出家として活動。
1988年から2000年まで、神戸市高等学校演劇研究会秋期コンクールの講師を勤める。日本出版学会会員。
著書に「書店人のしごと」(1991年 三一書房)「書店人のこころ」(1997年 三一書房)「劇場としての書店」(2002年 新評論)「希望の書店論」(2007年人文書院)「紙の本は、滅びない」(2014年 ポプラ社)「書店と民主主義」(2016年人文書院)「書物の時間」(2017年けやき出版)、「フェイクと憎悪」(共著 2018年)大月書店など。
【注意事項】
・お座席は自由席です。会場にお越しの順にお入りいただきます。
・会場でのご飲食は9Fでお買上げの商品のみとさせていただいております。
・録音・録画はご遠慮頂いております。
・サイン会へのご参加は、当店でのお買い上げのお客様に限らせていただきます。予めご了承くださいませ。
・本イベントはEC、店頭でのご購入の両方でTポイント対象となりますが、ルクアポイントは店頭ご購入の場合のみ対象となります。
会期 / 2019年03月03日(日)
定員 / 80名
時間 / 19:00~20:30(開場18:30)
講師・ゲスト / 韓 載香・福嶋 聡
場所 / 梅田 蔦屋書店 4thラウンジ
主催 / 梅田蔦屋書店・読書の学校
参加費 / 無料
共催・協力 / 名古屋大学出版会・人文書院・大月書店
申し込み方法 / 下記予約フォームからお申し込みください。
問い合わせ先 / umeda_event@ccc.co.jp