中澤系歌集『uta0001.txt 新刻版』刊行記念
宮台真司×穂村弘トークイベント
「歌人・中澤系が生きた時代、そして今」
宮台真司さん
穂村弘さん
中澤系歌集『uta0001.txt』は、2004年に雁書房から刊行され、現在は絶版となっていました。しかし、2015年4月、デザインも新たに、そして増補解説などを加え、双風舎より『uta0001.txt 新刻版』として刊行され、ふたたび読むことができるようになりました。
３番線快速電車が通過します理解できない人は下がって
いや死だよぼくたちの手に渡されたものはたしかに癒しではなく
靴底がわずかに滑るたぶんこのままの世界にしかいられない
駅前でティッシュを配る人にまた御辞儀をしたよそのシステムに
ぼくたちはこわれてしまったぼくたちはこわれてしまったぼくたちはこわ
中澤系歌集『uta0001.txt 新刻版』より
中澤系はこの一冊の歌集を残し、2009年4月副腎白質ジストロフィーのため38歳で永眠しました。
現代社会に対する憤りや違和感、行き場のない思いが切実に歌われているこの歌集をいま読み直すことで、世界はまた新たな広がりを見せていくのではないか。私たちの生活にすこし、光が差し込むのではないか。
この生きづらい社会やそこで暮らす人びとについて論じ続けてきた社会学者・宮台真司さんと、現代を代表する歌人である穂村弘さんのお二人に、中澤系の短歌とその背景にある社会との関わりについて、それぞれの観点からお話ししていただきます。
日時◆
2015年6月6日（土） 15：30開演／15：00開場
会場◆紀伊國屋書店新宿本店8階イベントスペース
出演者◆宮台真司（社会学者）、穂村弘（歌人、エッセイスト）
定員◆45名様
参加料◆1000円
参加方法◆
5月17日（日）午前10時より店頭またはお電話にてご予約を受付いたします。（先着45名様）
ご予約電話番号：03-3354-5702
新宿本店2階売場直通（10：00～21：00）
※当店に繋がる他の電話番号にかけられてもご予約は承れませんのでご注意下さい。
※間違い電話が頻発しています。上記の電話番号を今一度お確かめの上お掛け下さい。
※イベントに関するお問い合わせも、上記の電話番号までお願いいたします。
注意事項◆
・参加料1000円はイベント当日、会場にてお支払いいただきます。（お支払い方法は現金のみとさせていただきます）
・イベント会場は自由席となります。開場時間よりご入場いただいた方からお好きな席にお座りいただけます。
・イベント会場での撮影、録音は固くお断りします。
・お客様のご都合や交通機関の遅延により時間に遅れた方や、係員の指示に従っていただけない場合は、イベントへのご参加をお断りする場合がございます。
・イベントの出演者・内容については急な変更等ある場合がございます。予めご了承下さい。
・定員になり次第、受付を終了させていただきます。尚、当サイトでの受付終了のご案内は遅れる場合がございます。予めご了承下さい。
出演者プロフィール◆
宮台真司（みやだい・しんじ）
1959年仙台市生まれ。社会学者。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。現在は首都東京大学教授。著書に『終わりなき日常を生きろ』『増補 サブカルチャー神話解体』『挑発する知』『14歳からの社会学』(以上、筑摩書房)、『日本の難点』『私たちはどこから来て、どこへ行くのか』(幻冬舎）、『「絶望の時代」の希望の恋愛学』(KADOKAWA)など多数。
穂村弘（ほむら・ひろし）
1962年札幌市生まれ。歌人、エッセイスト。上智大学文学部英文学科卒。2008年『短歌の友人』で第19回伊藤整文学賞、短歌連作「楽しい一日」で第44回短歌研究賞受賞。著書に歌集『シンジケート』（沖積舎）、歌集『手紙魔まみ、夏の引越し（ウサギ連れ）』『ラインマーカーズ』（小学館）、『世界音痴』『短歌という爆弾』（小学館）、『絶叫委員会』（筑摩書房）、『本当はちがうんだ日記』（集英社）、『蚊がいる』（KADOKAWA）など多数。
ｕｔａ０００１．ｔｘｔ 中澤系歌集
中澤系 ／ 双風舎
2015/04出版
ISBN : 9784902465204
価格：
￥2,052
（本体￥1,900）
針のような感覚で、わたしたちの日々の生活を、社会を、世界を、するどい光をまき散らしながら突き刺す、くるしいほどに切実なことばたち。
2004年雁書房から出版され絶版となった伝説の歌集が、新装・増補解説を加え、ついに復活。
（新宿本店・梅﨑実奈）