2019年4月6日(土)

中沢新一 × 井上明人 × 松永伸司 × 中川大地 トークイベント「〈遊戯の原理〉が変える世界」 『ゲーム学の新時代』(NTT出版)刊行記念

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人類の根源的な営みである「遊び」と先端テクノロジーが結合する芸術ジャンルとして、急速な成熟を遂げたコンピュータビデオゲーム。その進化は、いまや擬似的な〈自然〉と化したネット環境やVR・AR技術、そして人工知能の普及を先導することで、私たちの生活が依って立つリアリティを拡張し続けてきました。
3/15発売の『ゲーム学の新時代』は、近年のゲーム研究の知見を総合し、その新たな文明の学としての可能性を捉え直した画期的な論集です。今回の刊行記念トークでは、『ゼビウス』『ポケモン』の先駆的な分析を通じていち早くゲームの人類学的ポテンシャルを見出した中沢新一氏、『現代ゲーム全史』で日米のデジタルゲーム史を比較文明論的に叙述した中川大地氏の両編者に加え、執筆陣の中から国内の人文学的なゲーム研究の第一人者である井上明人氏(※ビデオチャットによる参加予定)、近著『ビデオゲームの美学』で最先端の美学的・哲学的な理論研究に基づく分析フレームを提示した松永伸司氏が登壇。
遊びとゲームの本質をめぐる、本書の議論を徹底ガイドします。

【プロフィール】
中沢新一(なかざわ・しんいち)
思想家/人類学者、明治大学研究・知財戦略機構特任教授。1950 年山梨県生まれ。
1980年代より現代思想を牽引し、宗教から哲学、芸術から科学まで、あらゆる領域にしなやかな思考を展開。
主著に『チベットのモーツァルト』『雪片曲線論』『精霊の王』『カイエ・ソバージュ』シリーズ(全5巻)『アースダイバー』『野生の科学』『虎山に入る』ほか多数。
本書関連著書に『ポケモンの神話学』『ゲームする人類』(共著)など。

井上明人(いのうえ・あきと)
1980 年生まれ。ゲーム研究者。
ゲームという経験が何なのかについて論じる「中心をも たない、現象としてのゲームについて」を連載中。
単著に『ゲーミフィケーション』(NHK 出版、2012)。
ゲームの開発も行い、震災時にリリースした節電ゲーム「#denkimeter」や 「ビジュアルノベル版 Wikipedia 地方病(日本住血吸虫症)」など。

松永伸司(まつなが・しんじ)
首都大学東京人文社会学部非常勤講師、立命館大学ゲーム研究センター客員研究員。専門はゲーム研究と美学。
著書に『ビデオゲームの美学』(慶應義塾大学出版会、2018年)、訳書にイェスパー・ユール『ハーフリアル』(ニューゲームズオーダー、2016年)、ネルソン・グッドマン『芸術の言語』(慶應義塾大学出版会、2017年)など。
2015年度より、文化庁メディア芸術連携促進事業内の研究マッピング(ゲーム分野)事業の調査実務・コーディネーターを担当。

中川大地(なかがわ・だいち)
評論家/編集者。明治大学野生の科学研究所研究員。
1974 年東京都墨田区生まれ。ゲーム、アニメ、ドラマ等のカルチャーを中心に、現代思想や都市論、人類学、生命科学、情報技術等を渉猟して現実と虚構を架橋する各種評論等を執筆。
著書に『現代ゲーム全史』『東京スカイツリー論』など。批評誌「PLANETS」副編集長。
文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門審査委員(第21・22 回)。

日程 / 2019年4月6日 (土)
時間 / 14:00~15:30 開場 13:30~
料金 / 1,500円(税込)
定員 / 110名様
会場 / 本店 大教室

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