昨年末に、若手批評家集団「限界研」の新刊『プレイヤーはどこへ行くのか デジタルゲームへの批評的接近』(南雲堂)が発売されました。
同書は、様々な論者の視点からデジタルゲームがどのように変化し、今の文化状況に存在しているのかを論じた一冊です。
ゲームは現在、文化の中心にあり、そしてゲーム的なリアリティは私たちの実存とも密接に結びついていると思われます。ゲーム的な実存は、若いSF作家たちの小説的想像力によって描かれています。
今回、そんな若い世代の新しいリアリティを議論すべく、同書の刊行記念トークイベントを開催します。
出演は、文芸評論家の藤井義允さん、作家の柴田勝家さん、SF作家の草野原々さん、科学文化批評家の宮本道人さんをお招きし、それぞれの立場から議論していいただきます。
協賛 想像力のアップデート:人工知能のデザインフィクション
【出演者プロフィール】
藤井義允(ふじい・よしのぶ)
1991年生まれ。文芸評論家。
円城塔論、石原慎太郎論、中村文則論など文芸を軸に各媒体に論稿を寄稿している。
また、他に3DCGアニメ論や本論などのように各メディアの混交に関して興味がある。
寄稿先に『ジャーロ』『図書新聞』『すばる』などがある。
好きなゲームは『魔法使いの夜』。
柴田勝家(しばた・かついえ)
1987年生まれ。作家。
『ニルヤの島』が第2回ハヤカワSFコンテストで大賞を受賞し、作家デビュー。
著作に『クロニスタ——戦争人類学者』(早川書房)、『デッドマンズショウ 心霊科学捜査官』(講談社)、『ワールド・インシュランス』(星海社)など。
草野原々(くさの・げんげん)
1990年生まれ。SF作家。北海道大学理学院在学中。
著書に『最後にして最初のアイドル』(早川書房刊)。好きなゲームは特になし。
宮本道人(みやもと・どうじん)
1989年生まれ。科学文化評論家。
東大物理学専攻博士課程、リサーチアシスタント。
変人類学研究所(学芸大×NPOこども未来研×QA社) 主任研究員。STS NetworkJapan 代表。JST RISTEX HITE「想像力のアップデート:人工知能のデザインフィクション」研究開発実施者。
神経科学を研究しながら、新しい学問の形を提案すべく執筆活動。
著書に『フィールド写真術』(分担執筆、古今書院)など。
主な寄稿先に『ユリイカ』『週刊読書人』。
漫画・舞台作品にも協力。好きなゲームは『ドラクエ6』。
時間 _ 15:00~17:00 (14:30開場)
場所 _ 本屋B&B 東京都世田谷区北沢2-5-2 ビッグベンB1F
▼入場料
■前売1,500yen + 1 drink
■当日店頭2,000yen + 1 drink