蓮田善明は敗戦時に上官を射殺して自決。そのため三島由紀夫の「自決の師」ともいわれます。
蓮田は16歳の三島の才能を高く評価し、最初の著書『花ざかりの森』を出すのに尽力した、日本浪漫派に近い「ますらをぶり」の文人です。
そして三島は蓮田の「死ぬことが文化」という思想に深く共鳴していました。
文芸評論家井口時男はこの蓮田善明論を、昨年自決した西部邁の雑誌『表現者』に連載し、西部からも非常に高く評価されています。
その西部邁と最も親しかった文芸評論家で、三島論の著書のある富岡幸一郎、西部邁の『表現者』を引き継ぐ雑誌『表現者クライテリオン』の編集委員であり、保守思想研究にも詳しい気鋭の批評家浜崎洋介と著者の三者により、蓮田善明と三島由紀夫、戦争、文学と自決の問題を語ります。
三島由紀夫と保守思想を考え、自決の真実に迫る注目すべきトークです。
日 時|2019年4月16日(火) 19:00開演 18:45開場
会 場|紀伊國屋書店新宿本店9階イベントスペース
参加料|◆500円
受 付|◆3月27(火)午前10時よりお電話にてご予約を受付いたします。(先着50名様)
ご予約電話番号:03-3354-0131新宿本店代表(10:00~21:00)
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※イベントに関するお問い合わせも、上記の電話番号までお願いいたします。
【プロフィール】
井口時男(いぐち・ときお)
文芸評論家。 1953年新潟生まれ。東北大学文学部卒業。
1983年、中上健次論「物語の身体」で群像新人文学賞評論部門受賞。
東京工業大学助教授、のち教授。
1994年『悪文の初志』平林たい子文学賞受賞、1997年『柳田國男と近代文学』伊藤整文学賞受賞。
著書『物語論/破局論』(論創社)『悪文の初志』(講談社)『柳田国男と近代文学』(講談社)『批評の誕生/批評の死』(講談社)『危機と闘争 大江健三郎と中上健次』(作品社)『暴力的な現在』(作品社)『少年殺人者考』(講談社)『天來の獨樂』(第一句集、深夜叢書社)共著『文学を科学する』(岩山真,徃住彰文共著、朝倉書店)
富岡幸一郎(とみおか・こういちろう)
1957(昭和32)年生まれ。文芸批評家。
関東学院大学教授、鎌倉文学館館長。中央大学文学部仏文科卒業。
第22回群像新人文学賞評論部門優秀作受賞。
著書『戦後文学のアルケオロジー』(福武書店)『内村鑑三』(中公文庫) 『批評の現在』(構想社)『仮面の神学 三島由紀夫論』(構想社)『使徒的人間 カール・バルト』(講談社文芸文庫)『文芸評論集』(アーツ・アンド・クラフツ)『最後の思想 三島由紀夫と吉本隆明』(同)『川端康成 魔界の文学』(岩波書店〈岩波現代全書〉)共編著・監修書多数
浜崎洋介(はまさき・ようすけ)
1978(昭和53)年生まれ。文芸批評家、日本大学非常勤講師。
日本大学芸術学部卒業、東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻博士課程修了。博士(学術)。
著書『福田恆存 思想の〈かたち〉―イロニー・演戯・言葉』(新曜社)。
共著に『アフター・モダニティ―近代日本の思想と批評』(北樹出版)。
編著:福田恆存アンソロジー三部作『保守とは何か』『国家とは何か』『人間とは何か』(共に文春学藝ライブラリー)など。
近著に今年5月刊行された『反戦後論』(文藝春秋)。
司 会:志賀信夫(編集者、批評家)
◆注意事項◆
*定員に達し次第、受付を終了させて頂きます。終了のご案内は当HPおよびツイッターにて速やかに行います。
*ご入場は受付順ではございません。お並び頂いた方からご案内いたします。
*トーク終了後、サイン会を開催いたします。サインの対象『蓮田善明 戦争と文学』は会場で販売いたします。
*イベント会場での撮影・録音は一切お断り致します。
*当日はマスコミの撮影が入る可能性がございます(会場後方より撮影)。撮影した映像は、後日プロモーションに使用させていただく場合がございますのであらかじめご了承くださいませ。