この3月、講談社選書メチエの「創刊25周年」に合わせて、2冊の本が誕生しました。
1冊は、最前線で活躍する二人の著者が「対談」でも「往復書簡」でもなく、「連歌」のように綴った共著『いつもそばには本があった。』――人文書と出会った1990年代から今日までの25年を振り返りつつ、「経験としての書物」を語ったものです。
そして、もう1冊は、注目を浴びる著者がついに解き放った渾身の書き下ろしによる主著『創造と狂気の歴史』――「創造性」が「狂気」と分かちがたく結びついていることを2500年に及ぶ歴史をたどりながら明快かつ大胆に明かすスリリングな書物です。
この2冊の著者3人が青山に集い、「書物」と「創造性」の接点で、思想の「過去」と「未来」について縦横無尽に語ります。ひょっとすると「最初で最後」になるかもしれない、この3人の組み合わせ――どうか、お見逃しなく!
【プロフィール】
國分功一郎(こくぶん・こういちろう)
1974年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。
博士(学術)。現在、東京工業大学教授。専門は、哲学・現代思想。
著書に、『スピノザの方法』(みすず書房)、『暇と退屈の倫理学』(朝日出版社、増補新版:太田出版)、『ドゥルーズの哲学原理』(岩波現代全書)、『中動態の世界』(医学書院。小林秀雄賞)ほか。
訳書に、ジャック・デリダ『マルクスと息子たち』(岩波書店)ほか。
互 盛央(たがい・もりお)
1972年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。
博士(学術)。現在、講談社勤務。専門は、言語論・思想史。
著書に、『フェルディナン・ド・ソシュール』(作品社。和辻哲郎文化賞、渋沢・クローデル賞)、『エスの系譜』(講談社、のち講談社学術文庫)、『言語起源論の系譜』(講談社。サントリー学芸賞)、『日本国民であるために』(新潮選書)。
松本卓也(まつもと・たくや)
1983年生まれ。自治医科大学大学院医学研究科博士課程修了。
博士(医学)。現在、京都大学准教授。専門は、精神病理学。
著書に、『人はみな妄想する』(青土社)、『享楽社会論』(人文書院)、『症例でわかる精神病理学』(誠信書房)ほか。
訳書に、ヤニス・スタヴラカキス『ラカニアン・レフト』(共訳、岩波書店)ほか。
日程 / 2019年5月11日 (土)
時間 / 18:00~19:30 開場 17:30~
料金 / 1,500円(税込)
定員 / 110名
会場 / 本店 大教室