「妄想を現実化する」を標榜するソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)は、昨年30周年を迎えたのを機に『好奇心は未来をつくる』を刊行しました。
本書では、ソニーCSLの研究員20人が、研究の動機と想像する未来を語っています。
世界的にも最先端の領域を開拓する研究者が妄想する未来が描かれています。
本イベントでは、ソニーCSLの副所長である暦本純一氏をはじめ、美容と健康を研究するナターリア・ポリュリャーフさん、知覚の研究者である笠原俊一さんによる鼎談をお送りします。
世界の誰もが成し遂げていない領域に挑む研究者は、創造性や好奇心をいかに育み、未来を妄想しているのか。
新しい知を生み出す技法を縦横無尽に語っていただきます。
当日のモデレーターにはハーバード・ビジネス・レビュー元編集長の岩佐文夫氏をお迎えします。どうぞご期待ください。
【プロフィール】
暦本純一(理学博士)
東京大学大学院情報学環教授、兼 ソニーコンピュータサイエンス研究所副所長
ヒューマンコンピュータインタラクション、特に実世界指向インタフェース、拡張現実感、テクノロジーによる人間の拡張に興味を持つ。
世界初のモバイルARシステムNaviCamや世界初のマーカー型ARシステムCyberCode、マルチタッチシステムSmartSkinの発明者。
人間の能力がネットワークを介し結合し拡張していく未来ビジョン、IoA(Internet of Abilities)を提唱。
2000年、2005年 iF Interaction Design Award、2003年日本文化デザイン賞、2013年日本ソフトウェア科学会基礎研究賞、ACM UIST Lasting Impact Awardなど受賞多数。
ナターリア・ポリュリャーフ(理学博士)
ロシア生まれ。2006年よりソニーコンピュータサイエンス研究所リサーチャー。
2017年11月には科学でヒト本来の美しさを導き出すことを目的にScientista株式会社を設立、代表取締役社長を務める。
現在は、横浜市立大学博士課程に在籍し、独自に開発したデータに基づく計算論的アプローチによる皮膚の加齢メカニズムの解明に当たっている。
笠原俊一(学際情報学博士)
2014年よりソニーコンピュータサイエンス研究所にリサーチャーとして参画。
テクノロジーによる体験の伝送や、“Superception”という研究コンセプトに基づきコンピュータによる知覚の制御や拡張に興味を持つ。
これまでの研究成果は、SIGGRAPHやUIST、CHIなどの国際会議やSXSWで発表されつつ、テクノロジーの社会実装も行ない、アート・テクノロジー・サイエンスの領域で活動している。
日程 / 2019年5月21日 (火)
時間 / 19:00~20:30 開場 18:30~
料金 / 1,500円(税込)
定員 / 110名様
会場 / 本店 大教室