2019年5月27日(月)

【紀伊國屋書店Kinoppy & 光文社古典新訳文庫読書会 #53】「鴨長明がぐっと身近に感じられる。『方丈記』の意外(?)な魅力」 講師:蜂飼耳先生 聞き手:駒井稔

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「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世中(よのなか)にある人と栖(すみか)と、又かくのごとし」
この冒頭部分が有名な『方丈記』は、『枕草子』『徒然草』とあわせて日本三大随筆に数えられている古典です。
京都郊外の日野の山に設えた一丈四方(五畳半!)の草庵で、作者の鴨長明は都で起きた飢饉や大火に思いを寄せ、生のはかなさを綴りました。
いわゆる出世争いから外れ、本来の禰宜としての地位を全うするには至らなかった鴨長明は、優れた歌人であり、また琵琶の名手でもありました。
和歌への情熱、日々の散策や山歩き、それにみずからの運のなさをしみじみと思うなど、何ものにも縛られない日々を送る鴨長明。
今回の読書会では、これまででいちばん身近に感じられる鴨長明像を浮かび上がらせた蜂飼耳さんを迎えて、『方丈記』のもつさまざまな魅力について語っていただきます。
(聞き手:光文社古典新訳文庫・創刊編集長 駒井稔)

光文社古典新訳文庫が紀伊國屋書店電子書籍Kinoppyとコラボレーションして開催するReaders Club読書会(Reading Session)、第53回です。

【プロフィール】
蜂飼耳(はちかい・みみ)
1974年神奈川県生まれ。詩人・作家。
早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。
詩集『いまにもうるおっていく陣地』で第5回中原中也賞を受賞。
詩のみならず、小説、エッセイ、絵本、書評などでも活躍する。
他の著書に、詩集『食うものは食われる夜』(第56回芸術選奨新人賞)『顔をあらう水』(第7回鮎川信夫賞)、小説『紅水晶』『転身』、訳書に『虫めづる姫君 堤中納言物語』などがある。

日時:2019年5月27日(月)18:30~ (開場18:15)
場所:紀伊國屋書店新宿本店 9階イベントスペース
定員:50名
参加費:無料
参加方法:2019年5月6日(月)午前10:00より2階レジカウンターにてご予約を承ります。お電話でのご予約も同日より承ります。
お問い合わせ 新宿本店2階カウンター 03-3354-5702

*イベントは1時間30分~2時間程度を予定しております。
*トーク終了後ご希望の方には講師の著書・翻訳書にサインをお入れします。
*19:30以降の入場はお断りさせて頂く場合がございます。あらかじめご了承ください。

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