2015年6月21日(日)

磯崎新さん×池内恵さん トークイベント「未完プロジェクトの現場から――日本・中国・チベット・イスラムの都市と文化」

磯崎新連続対談 第3回 神話都市:イスラム

磯崎新が近年手がける非ヨーロッパ圏のプロジェクトは、近代(モダニズム)文化空間の枠組みを超える構想を背景に持っています。そのため、多くが未完となっています。プロジェクトは新興国における都市化と関係しており、磯崎は国家や現地の住民など、様々な人や社会とつきあい、事件に巻き込まれながら、異文化の中で闘ってきました。そこではどのような新たな問題が起こっているのか――。
日本・中国・イスラム・チベットにおける未完のプロジェクトの背景を磯崎が紹介しながら、都市の場にまつわる文化を研究している識者と討議をしていく全4回の連続対談! 異文化の現在を捉え、21世紀を読み解くための鍵を探ります。
第3回目は、池内恵さんをお招きして、「ミレニアムハウス」(ドーハ)や「クルド方舟美術館」(キルクーク)など、中東の文化にかかわるプロジェクトを取り上げます。

 

磯崎 新

撮影:木奥惠三

磯崎 新

(いそざき・あらた)

1931年大分県生まれ。東京大学大学院建築学博士課程修了。丹下健三に師事。63年磯崎新アトリエを設立。世界各地で建築・都市の設計に携わり、展覧会を開催。多くの国際コンペ審査員を務める。東京大学、ハーバード大学、カリフォルニア大学ほかで客員教授を歴任。英国王立芸術院・米国芸術文学アカデミー名誉会員。 建築作品に≪旧大分県立図書館(現アートプラザ)≫、≪群馬県立近代美術館≫、≪つくばセンタービル≫、≪ロサンゼルス現代美術館≫、≪上海証大ヒマラヤ芸術センター≫、≪カタール国立コンベンションセンター≫など。 著書は『磯崎新建築論集』全8巻(岩波書店)、『挽歌集――建築があった時代へ』(白水社)など多数。

池内 恵

池内 恵

(いけうち・さとし)

1973年東京都生まれ。東京大学先端科学技術センター准教授。
東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得退学。日本貿易振興会アジア経済研究所研究員、国際日本文化研究センター准教授を経て、2008年10月より現職。専門は中東地域研究、イスラーム政治思想。
『現代アラブの社会思想』(講談社現代新書)で大佛次郎論壇賞、『書物の運命』(文藝春秋)で毎日書評賞、『イスラーム世界の論じ方』(中央公論新社)でサントリー学芸賞受賞。 著書はほかに『アラブ政治の今を読む』(中央公論新社)、『イスラーム国の衝撃』(文春新書)など。

準備中

司会:松井 茂

(まつい・しげる)

1975年東京都生まれ。詩人。「磯崎新12×5=60」展(ワタリウム美術館、2014-15年)を監修。 2015年より、IAMAS(情報科学芸術大学院大学)准教授。

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