NHK出版より「学びのきほん」という新シリーズが創刊されました。「学びのきほん」は、「生きた学びを手に入れる」をコンセプトに、あらゆる教養の扉を開く「学び直し」シリーズ。古今東西の教養の「きほん」を1テーマ学ぶことができる、安価で軽くてコンパクトな1冊です。
Titleでは、このシリーズと連動して「学びのきほんの学び舎」と題した特別授業を開催していきます。
「学び舎」vol.4の講師は安田登さん。新著『役に立つ古典』では、『古事記』『論語』『おくのほそ道』『中庸』という4つの古典の読み解き方を指南し、それらが私たちの人生にどのように役に立つのかを論じたものです。今回のイベントでは、本書に収載できなかった「役に立つ古典」についてお話しいただきます。テーマは「浦島太郎」。
安田さんは、いま私たちが知っている浦島太郎は、明治以降に改変された勧善懲悪の物語だといいます。では、歴史をたどると本当はどのような物語だったのか。「今」の物語を疑ってみることで昔話の古層を探ります。
また、私たちは日常生活に人生の意味を探すように、物語にも「意味」を追い求めてしまいます。しかし、意味というのは二次的なもので、本当は意味の前に物語(人生)がある、と安田さんは言います。意味のために人生があるのか。それとも人生のために意味があるのか。そんな人生への問いを「浦島太郎」という昔話から探っていきます。(書籍『役に立つ古典』は6月25日に発売予定です)
*イベント参加者には「学びのきほん・創刊第2弾のしおり」を差し上げます。
【プロフィール】
安田登(やすだ・のぼる)
1956年千葉県生まれ。下掛宝生流ワキ方能楽師。高校時代に能と出会う。
ワキ方の重鎮、鏑木 岑男師の謡に衝撃を受け、27歳で入門。
現在はワキ方の能楽師として国内外を問わず活躍し、能のメソッドを使った作品の創作、演出、出演などを行うかたわら、『論語』などを学ぶ寺子屋「遊学塾」を全国各地で開催。
日本と中国の古典の“身体性”を読み直す試みにも取り組んでいる。
著書に『能 650年続いた仕掛けとは』(新潮新書)、『身体感覚で『論語』を読みなおす。』(新潮文庫)、『すごい論語』『あわいの力』(ミシマ社)、『身体感覚で「芭蕉」を読みなおす。』(春秋社)、『日本人の身体』(ちくま新書)など。
【開催日】
2019年7月12日(金)
【時間】
19時30分スタート/21時頃終了予定 *イベント当日、お店は18時にてクローズ致します
【会場】
Title 1階特設スペース
【参加費】
1000円+1ドリンク500円
【定員】
25名
【お申し込み】
手順1:メールの件名にイベント名、メール本文にお名前(氏名)/電話番号/枚数(1人2枚まで)を明記して、以下のアドレスに送信ください。
title@title-books.com
手順2:「予約完了」の返信をいたします。(メールの受信設定にご注意ください)。
手順3:参加費は当日会場受付でのお支払いとなります。
お申し込み・ご予約は定員に達し次第締め切らせていただきます。