2019年7月27日(土)

吉田恭大 × カゲヤマ気象台 × 山田亮太 × 山本浩貴トークイベント「詩歌と演劇、その可能性と不可能性」 『光と私語』(いぬのせなか座)2刷記念+『これは演劇ではない DOCUMENT BOOK』(「これは演劇ではない」実行委員会)刊行記念

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3月にいぬのせなか座から刊行され大きな話題を呼び、早々に2刷が決定した歌集『光と私語』、その著者である歌人の吉田恭大。
6月に刊行された『これは演劇ではない DOCUMENT BOOK』の企画・編集・発行人のひとりであり、『シティIII』で第17回AAF戯曲賞大賞を受賞、8月には「円盤に乗る派」として新作『清潔でとても明るい場所を』の上演を控えるなど、今もっとも注目される劇作家・演出家のひとりである、カゲヤマ気象台。
異なるジャンルの表現者との共同制作やパフォーマンスなどを通して現代詩の新たな地平を切り開き続けるユニット「TOLTA」のメンバーとして活動し、7月20日から東京都現代美術館で開催される「あそびのじかん」展への参加を控えるほか、個人としても、詩集『オバマ・グーグル』で第50回小熊秀雄賞受賞を受賞するなど、現代を代表する詩人として活躍する、山田亮太。

かれらはいずれも、演劇と詩歌という、異なる表現ジャンルのあいだの緊張関係のなかで活動してきた。

吉田は自らの作品に対し、短歌以上に演劇からの強い影響を公言し、ドラマトゥルク・舞台制作者としても積極的に活動している。
カゲヤマは『現代詩手帖』2018年11月号に寄稿した「山田亮太『オバマ・グーグル』上演のための構想メモ」やその(フェスティバル「これは演劇ではない」内での)実行が話題となり、また、新作『清潔でとても明るい場所を』でも、山田を、俳優と演出家への詩作指導という立場で招いている。
そして山田は、音楽家の蓮沼執太とのコラボレーション上演や、高山明の主宰する演劇ユニット「Port B」の企画への参加など、詩作と並行して絶えず「上演」という形式にコミットしてきた詩人として知られている。

彼らにとって、詩歌と演劇は、はたしてどのような関係のもとで把握されてきたのか。
両者はどのように接近し、混じりあい、あるいは反発しあい、影響を与えあうのか。
そのさきにあるものとは、いったいなんなのか。

司会には、『光と私語』を編集・デザイン・発行したほか、『これは演劇ではない DOCUMENT BOOK』にもデザイン・編集協力等で関わり、さらに山田が参加する予定の『TEXT BY NO TEXT』(橘上・松村翔子・山田亮太著、来年刊行)でも編集・デザイン・発行を担う、制作集団「いぬのせなか座」主宰の山本浩貴をおく。

詩歌と演劇、その過去と未来、可能性と不可能性を様々な角度から問いはじめる端緒としたい。

(いぬのせなか座 山本浩貴)

【プロフィール】
吉田 恭大(よしだ やすひろ)
1989年鳥取生まれ。歌人、ドラマトゥルク、舞台制作者。
2019年3月『光と私語』を刊行。
現在は都内劇場に勤務する傍ら、歌会や演劇公演などの運営に携わる。Twitter:@nanka_daya

カゲヤマ 気象台(かげやま きしょうだい)
1988年静岡県浜松市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。
東京と浜松の二都市を拠点として活動する。
2008年に演劇プロジェクト「sons wo:」を設立。
劇作・演出・音響デザインを手がける。
2018年より「円盤に乗る派」に改名。
2013年、『野良猫の首輪』でフェスティバル/トーキョー13公募プログラムに参加。
2015年度にセゾン文化財団ジュニア・フェローに選出。
近作に『幸福な島の誕生』(2019)『正気を保つために』(2018)『シティⅢ』(2017、第17回AAF戯曲賞大賞受賞)など。
Twitter:@kageyama_kisyo

山田 亮太(やまだ りょうた)
1982年生まれ。詩人。
詩集に『ジャイアントフィールド』(思潮社)、『オバマ・グーグル』(思潮社、第50回小熊秀雄賞)。
2006年よりTOLTAで活動。
TOLTAでの主な制作物に書籍『現代詩100周年』、インスタレーション「質問があります」(アーツ前橋)、舞台作品「人間関数―トルタオーディオブック」(BUoY)ほか。
Twitter:@yamadaryouta

山本 浩貴(やまもと ひろき)
1992年生まれ。いぬのせなか座主宰。
同メンバーのhとともに、書物のデザインや編集、パフォーマンスの制作を行うほか、雑誌等へ批評や創作を寄稿。
主なテクストに「新たな距離――大江健三郎における制作と思考」(『いぬのせなか座』1号)、「主観性の蠢きとその宿――呪いの多重的配置を起動させる抽象的な装置としての音/身体/写生」(「いぬのせなか座連続講座2」記録)ほか。
主なデザインに「現代詩アンソロジー「認識の積み木」」(『美術手帖』2018年3月号)、加藤治郎『Confusion』(書肆侃侃房)、岩倉文也『傾いた夜空の下で』(青土社)ほか。
Twitter:@hiroki_yamamoto

日程 / 2019年7月27日 (土)
時間 / 13:30〜15:30 開場 13:00〜
料金 / 1500円(税込)
定員 / 50名様
会場 / 本店内 小教室

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