日本写真史のなかで特異な存在として光を放ち続ける中平卓馬。
病により記憶を失った中平が、自らを取り戻すかのように撮影を続ける姿を追ったドキュメンタリー『カメラになった男 写真家 中平卓馬』の上映会を開催いたします。
雑誌『現代の眼』で編集者として働く中、東松照明との出会いをきっかけに、60年代半ばより自身もカメラを手にし、中平は写真家の道を歩み始めました。
写真家として活動を行う中、1977年に急性アルコール中毒で昏倒。
一命をとりとめたものの記憶と言語に障害を抱えることに。
その後、中平が写真の撮影を開始したのは、病から回復する最中でした。
この映画はそんな中平の日常と沖縄への撮影旅行を3年間追ったドキュメントです。
監督は、キュレーターで映像作家の小原真史。
「中平卓馬試論」で第10回重森弘淹写真評論賞受賞した小原が、中平のエッセンスを映し出します。
上映後には、監督の小原真史氏と、写真家・勝又公仁彦によるミニトークライブも予定しております。
また、会場には、小原氏・勝又氏の書籍は勿論、貴重な中平関連の書籍もご用意・販売いたします。
ぜひご参加ください。
監督・制作・編集・撮影:小原真史
音楽:ブリジット・フォンテーヌ
出演:中平卓馬、荒木経惟、高良勉、東松照明、港千尋、森山大道ほか
2003年/カラー/91分
【プロフィール】
小原真史(こはらまさし)
1978年生まれ。
2005年、「中平卓馬試論」で第10回重森弘淹写真評論賞、2016年に日本写真協会賞学芸賞を受賞。
IZU PHOTO MUSEUM研究員として「荒木経惟写真集展 アラーキー」、「宮崎学 自然の鉛筆」展、「増山たづ子 すべて写真になる日まで」展、「小島一郎―北へ、北から」展などを担当。
単著に『富士幻景―近代日本と富士の病』。
共著に『時の宙吊り―生・写真・死』、『戦争と平和―〈報道写真〉が伝えたかった日本』、『森の探偵―無人カメラがとらえた日本の自然』などがある。
勝又公仁彦(かつまたくにひこ)
静岡県出身。早稲田大学法学部卒業、インターメディウム研究所修了。
多様な被写体のもとで「時間」「光」「場所」「空間」「認知」などをサブテーマに、常に写真の構造に触れる作品を展開。
日常の中に現象しながらも知覚されることの無かった世界を掬い取ることで、観る者を新たな認識へと誘うとともに、歴史・社会・文明への批評的な暗喩を込めた作品制作を続けている。
2019年以降は医療・福祉・死生学の領域の研究にシフト。
主な展覧会に「サイト―場所と光景:写真の現在 2」(東京国立近代美術館、2002年)「Natura Morta 」(Leica gallery Solms、2006年)「Dwelling」(世田谷美術館主催、2008年)「kunihiko katsumata」(森アートセンター六本木ヒルズクラブ、2011年)「都市の無意識」(東京国立近代美術館、2013年)「あいちトリエンナーレ2016」(岡崎康生会場、「トランスディメンション —イメージの未来形」、愛知、2016年)「写真都市展 −ウィリアム・クラインと22世紀を生きる写真家たち」(21_21 DESIGN SIGHT、2018年)など。
主な受賞に「さがみはら写真新人奨励賞」(2001年)、「日本写真協会新人賞」(2005年)。東京国立近代美術館、世田谷美術館、沖縄県立博物館・美術館など国内外の主要なコレクションに作品が収蔵されている。
京都造形芸術大学准教授。多摩美術大学非常勤講師。
ウェブサイト
【注意事項】
・映画上映会場は、映画館のような完全密閉空間ではないため、小さな音や光が漏れてくる場合があります。予めご了承くださいませ。
・お座席は自由席です。会場にお越しの順にお入りいただきます。
・会場でのご飲食は9Fでお買上げの商品のみとさせていただいております。
・上映中の録音・録画はお断りしております。。
・お客様ご都合によるキャンセルは承っておりません。予め御了承ください。
・本イベントはEC、店頭でのご購入の両方でTポイント対象となりますが、ルクアポイントは店頭ご購入の場合のみ対象となります。
・お子様の価格設定はございません。大人と同じように席を有する場合は大人と同額を頂戴いたします。
・ベビーカーはお預かりする場所がございませんので予めご了承ください。
・お子様が泣かれた場合、ご配慮を頂戴できますようお願いすることがございます。
会期 / 2019年07月06日(土)
時間 / 19:00~21:00(開場18:30)
場所 / 梅田 蔦屋書店 店内 4thラウンジ
参加費 / ①前売り 1,500円(税込) ②当日 1,800円(税込)※当日は店頭のみの販売です。
申し込み方法 / 梅田 蔦屋書店オンラインショッピングまたは店頭にてお申し込みください。※オンラインショッピングでは決済のみとなり、チケットの発送はございません。イベント当日にお渡しします。
定員 / 80名
主催 / 梅田 蔦屋書店
問い合わせ先 / umeda_event@ccc.co.jp
チケットのご予約はこちら
オンラインショップでの受付は2019年7月5日(金)午後23時の受注分までとさせていただきます。