2019年7月28日(日)

加藤政洋 × 原口剛トークイベント「〈大阪〉を探して」 『大阪―都市の記憶を掘り起こす』(ちくま新書)刊行記念

【ジュンク堂 難波店】
大阪は、すさまじい速度で変わりつづけている。
ガラスづくりの新築ビルに囲まれて、相変わらずの私たちは立ちすくみ、うろたえる。
大阪にはじめて出会ったころの、濃密で強烈な経験を、なんとか取り戻そうとする。そして、かろうじて残された地下の路地へと、あの懐かしくてあたたかい暗がりへと、迷い込んでいく。
加藤政洋さんの新著『大阪』には、都市の記憶を掘り起こすための手がかりが、ぎゅっと詰め込まれた一冊だ。
加藤さんが書いた最初の本は、『大阪のスラムと盛り場』。
それは、「ミナミ」を中心とした大阪論であり、珠玉の地理学書だった。
それからというもの、神戸や京都、沖縄と、各地を漫歩してきた加藤さんは、ふたたび大阪論に戻ってきた。
若い頃に大阪に魅せられ、あろうことか研究者になってしまった者どうし、それぞれの視点から、大阪を探してみたい。(by原口剛)

【プロフィール】
加藤政洋(かとう・まさひろ)
1972年信州生まれ。
富山大学人文学部卒業、大阪市立大学大学院文学研究科後期博士課程修了、博士(文学)。
現在、立命館大学文学部教員。専門は人文地理学と都市研究。
著書に『大阪のスラムと盛り場』(創元社、2002年)、『那覇 戦後の都市復興と歓楽街』(フォレスト、2011年)、編著に『モダン京都 〈遊楽〉の空間文化誌』(ナカニシヤ出版、2017年)など。

原口剛(はらぐち・たけし)
1976年生まれ。
大阪市立大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。
現在、神戸大学大学院人文学研究科准教授。
専攻:社会地理学/都市論。
著書に『叫びの都市』(洛北出版、2016年)、共編著に『釜ヶ崎のススメ』(洛北出版、2011年)、訳書に『ジェントリフィケーションと報復都市』(ミネルヴァ書房、2014年)など。

開催日時:2019年07月28日(日) 15:00~17:00

■会場・受付 … 3階カウンター前特設会場。入場料無料(定員30名)
ジュンク堂書店 難波店
TEL 06-4396-4771 

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