光文社古典新訳文庫が紀伊國屋書店電子書店Kinoppyとコラボレーションして開催するReaders Club読書会(Reading Session)第7弾は、ロレンス「チャタレー夫人の恋人」(2014年9月刊)の訳者・木村政則先生をお迎えして開催します。
上流階級の令夫人であるコニーは、戦争で下半身不随となった夫の世話をしながら、生きる喜びのない日々を送っていた。そんなとき、屋敷の森番メラーズに心奪われ、逢瀬を重ねることになるが……。
この作品ほど誤解と中傷にさらされてきた作品はありません。過激な性描写とそれが引き起こした裁判や発禁処分のみが話題にされ、ロレンスが描こうとした「生の喜び」というテーマは長い間忘れ去られてきました。しかし今回の木村政則さんの新訳を読むと、本作の登場人物たちの苦悩や絶望がきわめて現代的であること、彼らが今を生きる我々にとって隣人と呼べる存在であることがよくわかります。本作は地位や立場を超えた愛に希望を見つけようとする男女を描いた至高の恋愛小説であり、さまざまな意味で革命的な作品なのです。
今回の読書会では、翻訳者の木村政則さんをお迎えして、新訳における工夫や苦労、そして、この作品のまったく新しい読み方について語って頂きます。(聞き手:光文社古典新訳文庫 駒井稔)
光文社古典新訳文庫が紀伊國屋書店電子書店Kinoppyとコラボレーションして開催するReaders Club読書会(Reading Session)第7弾です。
○日時:2015年6月26日(金) 18:30~ (開場18:15)
○場所:紀伊國屋書店新宿本店 8階イベントスペース
○定員:45名 ※定員に達し次第、受付を終了させていただきます。
○参加費:無料
○参加方法:2015年6月14日(日)午前10:00時より2階レジカウンターにてご予約を承ります。お電話でのご予約も同日より承ります。
○お問い合わせ・ご予約 新宿本店2階カウンター 03-3354-5702
★当店に繋がる他の電話番号におかけになられても、ご予約は承れませんのでご注意下さい。
*イベントは1時間30分~2時間程度を予定しております。トーク終了後ご希望の方には木村先生の著書・翻訳書にサインをお入れします。
*19:30以降の入場はお断りさせて頂く場合がございます。あらかじめご了承ください。
木村政則(きむら・まさのり)
1968年生まれ。筑波大学大学院博士課程単位取得退学。大学非常勤講師。専門は20世紀イギリス小説。著書に『20世紀末イギリス小説――アポカリプスに向かって』。訳書に『マウントドレイゴ卿/パーティの前に』(モーム、光文社古典新訳文庫)、『寝ても覚めても夢』『バン、バン! はい死んだ』(ミュリエル・スパーク、河出書房新社)がある。