書籍『ガンツウ|guntû』(millegraph)は、建築家の堀部安嗣さんが設計し、2017年より瀬戸内海を航行する客船ガンツウの全容と、瀬戸内ならではの風景によって、その世界観を表現しています。写真家の鈴木研一さんは、本書のために約1年半にわたり、ガンツウと瀬戸内を撮り下ろしました。
この展覧会では本書未収録のものも含め、小さな島々に残る古い町並みなど、あまり目に触れることのない瀬戸内のすがたを、オリジナルプリントでご紹介いたします。また堀部さんが本書のために描き下ろしたドローイングや、設計時のイメージ・スケッチなども展示いたします。
さらに、参考出品として、瀬戸内の砂を顔料にして「もうひとつの風景」を描き、ガンツウの船内に設置された美術家・尹煕倉さんの絵画『Setouchi』の小品と、制作のために現地で集めた砂のサンプルなどもごらんにいれます。
知られざる瀬戸内の風景と、それを追い求めたつくり手たちの思考のゆくえをどうぞごらんください。
*初日の8月29日(木)夜、堀部安嗣さんとエッセイストの森下典子さんをお招きしたトークイベント「ガンツウという旅のゆきさき」を行います。
*本書刊行記念のトークや展示は、京都、岡山などでも開催中です。詳しくは→ https://horibe-aa.jp/sp/guntu-book-2019/