2019年8月12日(月)

白井瞭 × 内沼晋太郎「雑誌と本屋のトランスローカリティ」  雑誌『MOMENT』(リ・パブリック)創刊記念

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今年6月に創刊されたばかりの雑誌『MOMENT』
バルセロナ、アムステルダム、奈良、熊本、各地をめぐって、「人の可能性をひらく都市」のあり方を考え、ぎゅっと紙面に凝縮させるとともに、「あらゆる地域・分野を横断しながら、新しい都市のあり方を探索する人たちのためのトランスローカルマガジン」と位置づけられたあたらしい雑誌です。
今回お話を伺う『MOMENT』編集長・白井瞭さんによる序文には、このように書かれていました。

「自分の欲しい情報・サービスがいつでもどこでも提供される便利さと引き換えに、私たちが暮らすことになったのは、同じ意見をもつ人ばかりが集まるムラだった。この無数のムラ同士の見えない隔たりはいまも大きく深く広がり続けている。見慣れた風景が続く村を抜け出して別のどこかへ来たつもりが、どうやら心地よくも奇妙なこのムラから抜け出せなくなってしまったようだ。
このムラにかつてのあり方を取り戻そうとすることにも、ムラを捨て去って新しいコミューンをつくりだすことにも、もはや希望を抱けそうにない。必要なのはいまここにある技術や資源、文化を新たな見方で読み解き直すことで、このムラ=ローカルを超えたどこかに別のあり方を想像し具現化することだ。MOMENTではこの実践をTrans Local(トランスローカル)と名づけたい。」(一部抜粋)

聞き手は、本屋B&Bの内沼晋太郎がつとめます。
内沼は先日、『MOMENT』序文とも共鳴するような、フィルターバブル以降の書店のあり方について書いた論考「不便な本屋はあなたをハックしない」を『ユリイカ 総特集:書店の未来』に寄稿したばかり。
未来への悲観論や楽観論を大きな声で煽るのではなく、眼の前に広がる風景をほどき、編み直すような両者のまなざしから、雑誌・本屋を取り巻く、トランスローカルな可能性について考えます。
ローカルやコミュニティに興味のある方はもちろん、そこから漕ぎ出した先にある、あたらしい価値をまなざす多くの人にご参加頂きたいイベントです!

【出演者プロフィール】
白井瞭(しらい・りょう)
MOMENT編集長 / リ・パブリックディレクター
東京都出身。早稲田大学文化構想学部卒。
在学中より、株式会社リ・パブリックにて成熟企業において連続的にイノベーションを起こす人材と環境の研究を行う「シリアルイノベーター研究会」の運営に関わる。
2015年、オランダの学際的研究実践機関MediaLAB Amsterdam に留学。
2016 年に同機関を修了し、株式会社リ・パブリックに入社。
「未来につなぐ ふくい魅える化プロジェクト」を中心とした都市型の事業創業プログラムの企画運営などに携わる。
2019年6月、リ・パブリックよりトランスローカルマガジンMOMENTを創刊。

内沼晋太郎(うちぬま・しんたろう)
1980年生まれ。
一橋大学商学部卒、ブック・コーディネーター/クリエイティブ・ディレクター。
本にまつわるあらゆるプロジェクトの企画やディレクションを行う「NUMABOOKS」代表。
2012年、新刊書店『本屋B&B』を、株式会社博報堂ケトルと協業で東京・下北沢に開業。
著書に『これからの本屋読本』(NHK出版)などがある。

時間 _ 19:00~21:00 (18:30開場)
場所 _ 本屋B&B 東京都世田谷区北沢2-5-2 ビッグベンB1F
▼入場料
■前売1,500yen + 1 drink order
■当日店頭2,000yen + 1 drink order

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