三島賞候補作となった表題作を含む単行本『図書室』を刊行した岸政彦さん。
沖縄や生活史を専門とする社会学者として知られていますが、その小説も、多くの読者の共感を呼んでいます。
今回の「図書室」では大阪・淀川河畔を舞台に、猫を愛する一人暮らしの女性の追憶が繊細な文章で描かれ、話題になりました。
併録された書下ろしの自伝的エッセイ「給水塔」では、大学入学を機に大阪に暮らし始めた岸さんの三十年が綴られています。
こちらも、大阪に生きる一個人の生活史として新鮮な感動をもたらしてくれます。
このたび『図書室』発売を記念して、芥川賞作家の町屋良平さんをお迎えしてのトークイベントを企画いたしました。
町屋さんは芥川賞受賞作『1R1分34秒』以降も精力的に新作を発表されています。
最新刊『愛が嫌い』では、寄る辺ない社会で生きる若者たちの日常や葛藤が瑞々しいタッチで書かれ、新しい青春文学として読まれています。
お二人はこれが初対面になりますが、互いの作品に深い敬意を抱いていらっしゃるそうです。
大阪と東京という、違う場所でそれぞれ市井の人々の人生を書き続けるお二人に、小説を書くことについて存分に語っていただきます。
【参加条件】
代官山 蔦屋書店にて、以下いずれかの対象商品をご予約・ご購入頂いたお客様がご参加いただけます。
【お申込み方法】
以下の方法でお申込みいただけます。
(1)代官山 蔦屋書店 店頭(1号館1階 レジ)
(2)お電話 03-3770-2525(人文フロア)
(3)オンラインストア オンラインストアでの参加受付は終了いたしました。
【対象商品】
・書籍『図書室』(新潮社 1,728円/税込)+イベント参加券(500円/税込)セット 2,228円(税込)
・イベント参加券 1,500円(税込)
【ご注意事項】
・参加券1枚につきお一人様がご参加いただけます。
・イベント会場はイベント開始の15分前から入場可能です。
・当日の座席は、参加券の番号に関わらず、お越しいただいた順でお座りいただきます。
・参加券の再発行・キャンセル・払い戻しはお受けできませんのでご了承くださいませ。
・止むを得ずイベントが中止、内容変更になる場合があります。
【プロフィール】
岸 政彦(きし・まさひこ)
1967年生まれ。社会学者。
著書に『同化と他者化――戦後沖縄の本土就職者たち』『街の人生』『断片的なものの社会学』(紀伊國屋じんぶん大賞2016受賞)『ビニール傘』(第156回芥川賞候補、第30回三島賞候補)『はじめての沖縄』『マンゴーと手榴弾――生活史の理論』など。
本書収録の「図書室」が第32回三島賞候補となった。
町屋 良平(まちや・りょうへい)
1983年東京都生まれ。
2016年『青が破れる』で第53回文藝賞を受賞。
2017年同作が第30回三島賞候補となる。
2018年『しき』が第159回芥川賞候補、第40回野間文芸新人賞候補となる。
2019年『1R1分34秒』で第160回芥川賞受賞。
最新刊は『愛が嫌い』。
会期 / 2019年8月13日(火)
定員 / 70名
時間 / 19:30~21:30(15分前に開場)
場所 / 蔦屋書店1号館 2階 イベントスペース
主催 / 代官山 蔦屋書店
共催・協力 / 新潮社
問い合わせ先 / 03-3770-2525
※※※ご好評につき定員に達したため、店頭・お電話・オンラインストアすべて参加受付は終了いたしました。※※※