意識/心とは何でしょうか?
哲学では2500年にわたる長い時間をかけて、この問題を考えてきました。また、近年では認知科学や人工知能などの発展で急速に新たな発見が起こっていますが、いまだに意識というのは巨大な謎のひとつです。
本講座では、人類の歴史において意識や心がどのように捉えられてきたのか、古代ギリシア哲学にはじまり、デカルト、カント、フッサールらの近代哲学から認知科学に至るまでを通史的に解読していきます。「心」という視点から哲学史を振り返ることで、意識という難問を理解する手がかりを探るとともに、哲学的な思考とは何かを学んでいきます。
私たちは、誰もが何かを考えます。しかし無自覚な思考は、むしろ思考を一定のパターンに留まらせてしまう。哲学という学問は、「考える」という慣れ親しんだ行為をいちど解体し、再構築する営みです。
少人数ならではの、密な思考への実験に触れる機会をつくれたらと思っているので、興味のある方はご参加ください。
(講師:下西風澄)
<ゼミ概要>
定員8名、全6回の少人数の講座です。
講座では、毎回の参考図書を挙げるとともに、講師の作成したレジュメ資料を配布して講義を進めていきます。
(※配布資料は外部非公開でお願いします)
学生向けのプランもご用意しています。
「考える」について考えたい皆さまのご参加、お待ちしています。
<対象>
・哲学や認知科学に関心のある方
・心や意識、身体、言語などに関心のある方
・前提知識は必要ありませんが、好奇心があり、学ぶ意欲のある参加者を歓迎します
<カリキュラム(仮)>
【第1回】哲学とは何か? −哲学の方法とその役割
【第2回】哲学のはじまり −古代ギリシアの心と神
【第3回】デカルトとカント −近代の革命と意識の再発明
【第4回】身体と意識の闘い −フッサール/ハイデガー
【第5回】自己と自然の矛盾 −サルトルと実存
【第6回】認知科学と人工知能は意識を明らかにするか?
※参加者の理解度などによって変更する可能性があります。
※欠席バックアップ:
Facebookグループを作成し、ゼミの様子や受講生同士の意見やノートを共有できるようにする予定です。
<スケジュール>
毎月第二日曜日 12:00~13:30
04月14日、05月12日、06月09日、07月14日、08月11日、09月08日
<申し込み締め切り>
三月末日
<受講料 全6回>
一般参加(定員5名):32,400円
学生参加(定員3名):32,400円(内B&Bで1.2万円分の書籍に利用可能)
~学生プランについて~
本講座では、意欲的な学生のために受講料3万円のうち、12,000円分を書籍代としてB&Bで利用できるプランをご用意しました。
講義には毎回参考文献が挙げられますし、普段では読まないような本にもこれを機会に手を伸ばしてみてください。
※お席のご用意が出来次第、追ってお振込先などをご連絡させていただきます。
※料金ご確認後、振込完了をもって講座への申込完了とさせていただきます。
※受講後のお客様のご都合によるご返金等は一切受け付けておりませんので、ご了承ください。
【講師プロフィール】
下西風澄(しもにし・かぜと)
1986年生まれ。
東京大学大学院博士課程単位取得退学後、哲学を中心に講演・執筆活動を行う。
論文・執筆に「フッサールの表象概念の多様性と機能」(『現象学年報第33号』)、「色彩のゲーテ」(『ちくま』,筑摩書房)、「詩編:風さえ私をよけるのに」(YYY PRESS)、「文学のなかの生命」(『みんなのミシマガジン』)ほか。
近刊に絵本『10才のころ、ぼくは考えた。』(福音館書店)。
HP
twitter
時間 _ 12:00~13:30 (11:45開場)
場所 _ 本屋B&B 東京都世田谷区北沢2-5-2 ビッグベンB1F
※下西風澄の哲学ゼミは、受講生のみ参加できます。
※募集は締め切りました