2019.09.07 SAT
18:00 – 20:00
日本語について、日本語で書くことについて、さまざまな「あたりまえ」「ふつう」を揺さぶる作品を書きつづけてこられたリービ英雄さんと温又柔さん。じつは大学の師弟の間柄でもあるおふたりは、今年、それぞれ魅力的な新著を刊行されました。
異なる言語に触れたときの「多言語的高揚感」を語った、リービさんの『バイリンガル・エキサイトメント』。
「国語」としての日本語から解き放たれる体験を語った、温さんの『「国語」から旅立って』。
このふたつの本を導きとして、ご自身の創作の方法から、文化、越境、国といったテーマまで、新しい世界に「旅立つことば」を縦横に語っていただきたいと思います。
国をこえて人と人をつなぐことばが必要な今だからこそ。
【開催日時】
2019年9月7日(土)
17:15 受付開始
17:30 開場
18:00 イベント開始
20:00 イベント終了予定
〇イベントの最後にサイン会を予定しています。
☆チケット代金 一般:1500円(ワンドリンク付き)
☆店頭、お電話でもお申込みを承ります。(03-6268-9064 平日9:00~20:00、土日祝10:00~19:00)
※お電話でお申込みの際は、開催日時とイベント名をスタッフにお伝えの上お申込みください。
☆座席の約半数がスツール(簡易の丸椅子)です。長時間スツールでの着席が困難なお客様は背もたれのある席をお取りしますのでPeatixのメッセージ機能もしくはお電話にてお知らせください。
【注意事項】
・キャンセルをご希望される方への払い戻しは、9月5日19時までにご連絡いただいた方のみとさせていただきます。
・不参加による払い戻しはいたしかねます。
・イベントの録音動画撮影はお断りいたします。
【主催】
神保町ブックセンター
【協力】
岩波書店、新曜社
リービ英雄(りーび・ひでお)(Levy Hideo)
1950年、カリフォルニア生まれ。作家・法政大学国際文化学部教授。少年時代を台湾、香港で過ごす。プリンストン大学とスタンフォード大学で日本文学の教鞭を執った。『万葉集』の英訳により全米図書賞を受賞。1989年から日本に定住。1987年、「群像」に「星条旗の聞こえない部屋」を発表し小説家としてデビュー。1992年に作品集『星条旗の聞こえない部屋』(講談社、1992年、文芸文庫、2004年)で野間文芸新人賞を受賞し、西洋人として初めての日本文学作家として注目を浴びる。『千々にくだけて』(講談社、2005年、文庫、2008年)で大佛次郎賞、『仮の水』(講談社、2008年、2011年に文芸文庫『天安門』収録)で伊藤整文学賞、『模範郷』(集英社、2016年、文庫、2019年)で読売文学賞を受賞。エッセイに『日本語を書く部屋』(岩波書店、2001年、現代文庫、2011年)、『英語でよむ万葉集』(岩波新書、2004年)、『バイリンガル・エキサイトメント』(岩波書店、2019年)など。
温又柔(おん・ゆうじゅう)(Wen Yuju)
1980年、台北市生まれ。小説家。3歳から東京在住。法政大学大学院・国際文化専攻修士課程修了。2009年、『好去好来歌』で第33回すばる文学賞佳作を受賞し、作家デビュー。両親はともに台湾人で、日本語、台湾語、中国語の飛び交う家庭に育つ。創作は日本語で行う。著作に、『たった一つの、私のものではない名前 my dear country』(Happa-no-Kofu, 2009年)、『来福の家』(集英社、2011年、のち白水社、2016年)、『真ん中の子どもたち』(集英社、2017年)、『空港時光』(河出書房新社、2018年)、『台湾生まれ 日本語育ち』(白水社、2016年、2018年に増補版刊行)、『「国語」から旅立って』(新曜社「よりみちパン!セ」、2019年)など。2019年、「文学作品を通じて、複数の文化をルーツに持つ子どもの豊かな可能性を示すとともに、日本語や日本文化の魅力を広く発信し、国際文化交流及び多文化共生社会の実現に大きな貢献をしている」として、文化庁長官より表彰。