今年で5回目を迎える書店横断フェア「はじめての海外文学」。
2015年、ひとりの書店員の「もっと海外文学を読んでもらいたい!」という強い思いに賛同した人たちが、海外文学や翻訳書をあまり読んでいない人に向けて「はじめての1冊」を選び、その選書リストをもとに全国の多くの書店でフェアが開催されました。
2年目からは、翻訳者たちが選書メンバーとなり、毎年活気のあるフェアがおこなわれています。
一方、選書メンバーのうちの有志20~30名程度が一堂に会し、自分の推薦書について熱弁する「はじめての海外スペシャル」も大人気で、今年は約300名が参加します。
今回は、2年目からこのフェアの団長をつとめる元書店員・谷澤茜(愛称・でんすけのかいぬし)と、毎年「はじめての海外文学スペシャル」の司会をつとめる文芸翻訳者・越前敏弥、さらには今年の「スペシャル」に都合で登壇できなかったぶんを語り倒したいと誓う韓国語翻訳者・斎藤真理子の3人が、「はじめての海外文学」の魅力やその歴史について、徹底的に語ります。
司会をつとめる書評家・倉本さおりは、関連イベント「はじめての読書会」で毎回ナビゲーターをつとめ、「はじめての海外文学」について知りつくしています。
ぜひご参加ください。
【プロフィール】
越前敏弥(えちぜん・としや)
文芸翻訳者。1961年生まれ。
訳書に『オリジン』『ダ・ヴィンチ・コード』『Yの悲劇』(以上、KADOKAWA)、『解錠師』(早川書房)、『世界物語大事典』『世界文学大図鑑』(以上、三省堂)、『おやすみの歌が消えて』(集英社)、『ストーリー』(フィルムアート社)など。
著書に『翻訳百景』(KADOKAWA)、『文芸翻訳教室』(研究社)、『越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文・決定版』(ディスカヴァー)など。
全国翻訳ミステリー読書会をまわり、各地のラーメンを食べるのがライフワーク。
読書探偵作文コンクール選考委員。
「はじめての海外文学スペシャル」で司会をつとめる。
斎藤真理子(さいとう・まりこ)
翻訳者。1960年新潟市生まれ。明治大学考古学科卒業。
1980年から大学のサークルで韓国語を勉強、91年からソウル延世大学語学堂に留学。
92年から96年まで沖縄で暮らす。
訳書に『カステラ』(パク・ミンギュ著 ヒョン・ジェフンとの共訳 クレイン)、『こびとが打ち上げた小さなボール』(チョ・セヒ著 河出書房新社)、『ピンポン』(パク・ミンギュ著 白水社)、『誰でもない』(ファン・ジョンウン 晶文社)『82年生まれ、キム・ジヨン』(チョ・ナムジュ 筑摩書房)『回復する人間』(ハン・ガン 白水社)など。
2015年、『カステラ』で第一回日本翻訳大賞受賞。
谷澤茜(やざわ・あかね) 別名・でんすけのかいぬし
元大学内の書店員のイラストレーター・本の手描きPOPクリエイター。
線に沿って切ればPOPになるフリーペーパー『本屋でんすけ にゃわら版』制作者。
書店横断フェア『50人に聞きました!老いも若きもまずはこの1冊から はじめての海外文学フェア』を2015年から引き継ぎ、翻訳者と出版業界と読者も巻き込みながらフェアとイベント運営中。
好物はあんことハッピーターン。
倉本さおり(くらもと・さおり)
書評家/ライター。
毎日新聞文芸時評「私のおすすめ」、小説トリッパー「クロスレビュー」担当のほか、文藝「はばたけ! くらもと偏愛編集室」、週刊新潮「ベストセラー街道をゆく!」連載中。
TBSラジオ「文化系トークラジオLife」準レギュラー。
共著に『世界の8大文学賞 受賞作から読み解く現代小説の今』(立東舎)。
日程 / 2019年11月17日 (日)
時間 / 14:00~16:00 (開場13:30)
料金 / 1,540円(税込)
定員 / 110名
会場 / 本店 大教室