日本の文化、伝統、習慣を世界に紹介し、いまや「日本の古典」になったと言っていいほど有名な「耳なし芳一の話」「むじな」「ろくろ首」「雪女」……。日本をこよなく愛したラフカディオ・ハーン(日本名、小泉八雲)が、日本古来の文献や伝承をもとに 流麗な文章で創作した怪奇短篇集を、ハロウィンの日に取り上げることになったのも何かの縁かもしれません。このハーンの代表作を、「年来の怪奇趣味と再話文学に於ける円熟した技倆、そして日本文化への共感・理解といった諸要素が結晶している」と語る訳者の南條竹則さんは、「訳者あとがき」も怪談にして締めくくってくれました。今回の読書会では、『怪談』に見られる”和テイスト”の怪奇の魅力はもちろん、イギリスやフランス、中国の怪奇話や国民性の違いなど、「お化け」をめぐるアレコレについても語っていただきます。(聞き手:光文社古典新訳文庫・創刊編集長 駒井稔)
光文社古典新訳文庫が紀伊國屋書店電子書籍Kinoppyとコラボレーションして開催するReaders Club読書会(Reading Session)、第57回です。
○日時:2019年10月31日(木)18:30~ (開場18:15)
○場所:紀伊國屋書店新宿本店 9階イベントスペース
○定員:50名
○参加費:無料
○参加方法:2019年10月9日(水)午前10:00より2階レジカウンターにてご予約を承ります。お電話でのご予約も同日より承ります。
お問い合わせ
新宿本店2階カウンター
03-3354-5702
*イベントは1時間30分~2時間程度を予定しております。
*トーク終了後ご希望の方には講師の著書・翻訳書にサインをお入れします。
*19:30以降の入場はお断りさせて頂く場合がございます。あらかじめご了承ください。
南條竹則
東京生まれ。小説『酒仙』で第5回ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞。主な著書に小説『あくび猫』、エッセイ『恐怖の黄金時代──英国怪奇小説の巨匠たち』『ドリトル先生の英国』、主な訳書に『ねじの回転』(ジェイムズ、共訳)、『D.G.ロセッティ作品集』(共訳)、『新アラビア夜話』(スティーヴンスン、共訳)、『木曜日だった男 一つの悪夢』(チェスタトン)、『白魔』(マッケン)、『秘書綺譚』(ブラックウッド)、、『エリア随筆』(ラム)など。