【ジュンク堂 池袋本店】
精神分析理論の中心に位置するのは、エディプス・コンプレクスでもなければ、夢の理論でもない。
それは倒錯論である。
フロイト理論は、フェティシズム、ナルシシズム、同性愛、サディズム、マゾヒズムというセクシュアリティの病理が、思考のドライブとなって展開している。
そして、フロイトは最終的に、マゾヒズムが人間の心的生の根底にあるという驚くべき結論に到達する。
このフロイトの洞察をどのように理解すればいいだろうか？
また「マゾヒストとしての人間」には、どのような生の可能性があるのだろうか？
これらの問いを、早くから、ドゥルーズのマゾヒズム論に着目し、独自の哲学を展開してきた國分功一郎氏と討議する。
【講師紹介】
十川幸司(とがわ・こうじ)
精神分析家・精神科医。個人開業。
著書に『精神分析への抵抗』（青土社）、『思考のフロンティア 精神分析』（岩波書店）、『来るべき精神分析のプログラム』（講談社）など。
最新刊『フロイディアン・ステップ』は、今年9月にみすず書房から出版。
國分功一郎（こくぶん・こういちろう）
哲学者。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。
著書に『スピノザの方法』（みすず書房）、『ドゥルーズの哲学原理』（岩波現代全書）、『中動態の世界』（医学書院）など。今年9月に『原子力時代における哲学』（晶文社）を刊行。
開催日時：2019年11月01日（金） 19:30～
★入場料はドリンク付きで1000円です。当日、会場の4F喫茶受付でお支払いくださいませ。
※事前のご予約が必要です。1階サービスコーナーもしくはお電話にてご予約承ります。
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